AI議事録ツールで効率化されるオンライン会議
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会議のたびに「あの発言、なんだっけ?」と困っていませんか

結論から言います。 AI議事録ツールを導入すれば、会議中のメモ取りから解放されるだけでなく、「言った・言わない」問題や議事録作成の属人化を一気に解消できます。

ただし、tl;dv・Otter.ai・Nottaの3サービスは「同じAI議事録ツール」に見えて、日本語の精度、連携先、料金体系がまったく違います。「なんとなく有名だから」で選ぶと、日本語の文字起こしがガタガタで使い物にならなかったり、必要な会議ツールと連携できなかったりと、導入してから後悔するケースが少なくありません。

この記事で分かること
・3サービスの「本質的な違い」──文字起こし精度だけで選ぶと失敗する理由
・日本語対応の実力差──「日本語対応」と書いてあっても精度はピンキリ
・Zoom・Google Meet・Teams連携の対応状況──自社の会議環境との相性
・AI要約・アクションアイテム抽出の品質差──議事録作成を本当に自動化できるか
・自社に合ったツールを選ぶための3つの判断基準

よくある失敗パターン

失敗パターン 1:英語圏で評判のツールをそのまま導入

「海外のレビューサイトで高評価だったから」とOtter.aiを導入。英語の会議は完璧に文字起こしされたが、日本語の会議になると認識精度がガクッと落ちた。専門用語や社内独自の言い回しがほぼ認識されず、結局手動で修正する時間のほうが長くなった。

失敗パターン 2:無料プランの制限を見落とした

「無料で使える」と聞いてNottaを導入したが、無料プランは1回あたり3分までしか文字起こしできないことに気づいたのは実際の会議で使い始めてから。30分の定例会議の途中で文字起こしが止まり、結局その日の議事録は手書きに逆戻りした。

重要:AI議事録ツール選びで最も多い失敗は「日本語対応」の一言を信じて導入することです。大切なのは「実際の日本語認識精度」と「自社が使っている会議ツールとの連携」の2点を最優先で確認することです。

基本スペック比較(2026年4月最新)

まずは客観的なデータを整理します。

項目tl;dvOtter.aiNotta
無料プランの制限AIメモ月10回、録画・文字起こし無制限月300分、1回30分まで月120分、1回3分まで
有料プラン月額(最安)約¥3,080/月(Pro・年払い)約¥1,250/月(Pro・年払い)約¥1,317/月(プレミアム・年払い)
日本語対応対応(30言語以上)対応(2026年3月強化)対応(58言語・精度95%以上)
Zoom連携対応対応対応
Google Meet連携対応対応対応
Microsoft Teams連携対応対応対応
AI要約機能会議メモ自動生成AI Meeting AgentAI要約(テンプレート選択可)
アクションアイテム抽出対応対応対応
外部連携Slack, Notion, Salesforce, HubSpot等Slack, Salesforce, Zapier等Notion, Slack, Zapier等
録画機能自動録画あり録音のみ(映像なし)録音中心(画面録画は有料)
運営元tl;dv(オランダ)Otter.ai(アメリカ)Notta株式会社(日本法人あり)

tl;dvを選ぶべきケース

tl;dv が最適

無料で「録画+文字起こし」を始めたい企業に

tl;dvの最大の強みは無料プランの太っ腹さです。録画と文字起こしは回数無制限で利用でき、AIメモ生成も月10回まで無料。「まずは試してから有料プランを検討したい」という企業にとって、最もリスクの低い選択肢です。

Zoom・Google Meet・Microsoft Teamsの3大ビデオ会議ツールすべてに対応しており、会議が始まるとtl;dvのボットが自動で参加して録画・文字起こしを開始します。会議中は議論に集中し、終了後にAIが生成したメモを確認するというワークフローが自然に構築できます。

さらに、Slack・Notion・Salesforce・HubSpotなど主要なビジネスツールとの連携が充実しているため、議事録を手動でコピーペーストする手間もなくなります。

  • まずは無料で試してから有料プランを検討したい
  • 会議の録画(映像付き)を残しておきたい
  • Slack・Notion・HubSpotなど既存ツールと連携させたい
  • 英語と日本語が混在する会議がある
tl;dvのデメリット(正直に書きます)
・AIメモ生成は無料プランだと月10回まで(文字起こし自体は無制限)
・日本語の認識精度はNottaに比べるとやや劣る場面がある
・UIが英語ベースで、日本語ローカライズが完全ではない
・有料プラン(Pro)は月額約3,080円と、3サービスの中で最も高い
・日本法人がなく、サポートは英語中心

tl;dv の無料プランを試してみる →

Otter.aiを選ぶべきケース

Otter.ai が最適

英語会議が多く、リアルタイム字幕が必要な企業に

Otter.aiの最大の強みは英語の文字起こし精度の高さとリアルタイム性です。英語圏で最も利用されているAI議事録ツールのひとつであり、ネイティブスピーカーの高速な会話でも高精度で文字起こしできます。

2026年3月に日本語対応が大幅に強化され、AI Meeting Agentが日本語の会話を理解して文字起こし・要約まで対応できるようになりました。ただし、日本語の精度はまだ発展途上であり、英語メインで日本語もそこそこ使えればOKという企業に向いています。

無料プランでも月300分・1回30分まで使えるため、週に数回の30分ミーティングであれば無料プランだけで運用可能です。

  • 社内公用語が英語、または英語会議が業務の中心
  • リアルタイムで字幕を表示しながら会議を進めたい
  • 無料プランで月300分(1回30分)の範囲で十分
  • Salesforceとの連携で商談記録を自動化したい
Otter.aiのデメリット(正直に書きます)
・日本語の精度は2026年3月に改善されたが、Nottaほどの安定感はまだない
・UIとサポートが英語のみで、日本語ドキュメントがほぼない
・録画機能がなく、音声の録音と文字起こしのみ
・有料プランは月払いだと$16.99(約2,500円)とやや高い
・日本法人がなく、請求書払いや日本語サポートが受けられない

Otter.ai の料金プランを確認する →

Nottaを選ぶべきケース

Notta が最適

日本語の会議がメインの企業に

Nottaの最大の強みは日本語の文字起こし精度の高さです。日本語認識精度95%以上を公称しており、編集部の検証でも日本語の自然な会話をほぼ正確に拾えていました。専門用語の辞書登録にも対応しているため、業界特有の言い回しや社内用語を事前に登録しておけば、さらに精度が上がります

58言語に対応しているため、日本語メインで英語もたまに使うという多くの日本企業のニーズにフィットします。2026年版ではAI要約機能のカスタマイズ性が大幅に向上し、業界や用途に特化したテンプレートを選択して議事録を自動生成できるようになりました。

日本法人(Notta株式会社)があるため、日本語でのサポートや請求書払いに対応している点も、中小企業にとって大きな安心材料です。

  • 日本語の会議がほとんどで、高い文字起こし精度が必要
  • 業界の専門用語を辞書登録して精度を上げたい
  • 日本語のサポートや請求書払いが必須
  • AI要約テンプレートで議事録のフォーマットを統一したい
Nottaのデメリット(正直に書きます)
・無料プランは1回あたり3分まで——実質的にお試し専用
・有料プランは年払いでも月額約1,317円〜で、Otter.aiと同程度
・会議の録画(映像)機能はビジネスプラン以上で追加料金が必要
・外部連携の種類がtl;dvやOtter.aiに比べるとやや少ない
・SalesforceやHubSpotとの直接連携が標準では用意されていない(Zapier経由)

Notta の無料プランを試してみる →

判断フローチャート:自社に合うのはどれ?

以下の3つの質問に答えるだけで、最適な選択が見えてきます。

Q1. 会議で最も使われている言語はどれですか?

  • 日本語がメイン → Notta(日本語精度95%以上・日本法人あり)
  • 英語がメイン → Otter.ai(英語圏で最も高い実績)
  • 日英混在 → tl;dv(30言語以上対応・多言語に強い)

Q2. まず無料で試したいですか?それとも本格導入ですか?

  • 無料で十分に試したい → tl;dv(録画・文字起こし無制限)
  • 無料プランで1回30分程度使えれば十分 → Otter.ai(月300分・1回30分)
  • 有料プランで本格運用 → Notta(日本語精度とサポートの安心感)

Q3. CRM・SFAとの連携は必要ですか?

  • Salesforce・HubSpotと直接連携したい → tl;dvまたはOtter.ai
  • Notion・Slackとの連携が中心 → 3サービスとも対応
  • 連携は不要、文字起こしだけできれば良い → Notta
コストシミュレーション(5名チーム・月額・年払い時)
tl;dv Pro:約¥3,080 × 5名 = 約15,400円/月
Otter.ai Pro:約¥1,250 × 5名 = 約6,250円/月
Notta プレミアム:約¥1,317 × 5名 = 約6,585円/月
tl;dvは無料プランでも実用的なので、まず無料で始めてから有料プランの必要性を判断するのが賢い進め方です。Otter.aiとNottaは有料プランの価格帯がほぼ同じのため、日本語重視ならNotta、英語重視ならOtter.aiというシンプルな判断で問題ありません。

編集部の結論

大切なのは「主に使う言語」と「無料プランの実用度」で判断すること。機能リストではなく、実際の運用シーンに合ったツールを選ぶのがポイントです。

日本語の会議がほとんどならNottaが第一候補です。日本語精度の高さに加え、日本法人がある安心感は中小企業にとって大きなメリットです。

英語の会議がメインならOtter.ai。英語の文字起こし精度は3サービスの中でトップクラスです。日本語対応も進んでいますが、まだ発展途上という認識で導入されるのが良いでしょう。

「まずは無料で始めたい」ならtl;dv一択です。無料プランで録画・文字起こしが無制限という太っ腹さは他にありません。多言語対応も優れており、グローバルなチームに最適です。

3サービスとも無料プランが用意されているので、まずは1週間の社内テストで実際の日本語精度を確認するのが最も確実な選び方です。スペック表の数字よりも、自社の会議で使ってみた実感のほうがはるかに信頼できます。

よくある質問

AI議事録ツールのボットが会議に参加すると、相手に分かりますか?
はい、3サービスとも会議にボット(録画・文字起こし用のアカウント)が参加する形式です。参加者一覧に「tl;dv Notetaker」「Otter.ai」「Notta Bot」などの名前が表示されます。社外のお客様との商談で使用する場合は、事前に録音・録画の同意を得ておくのがマナーです。最近では「AIが議事録を取っています」と冒頭で伝えることが一般的になりつつあります。
セキュリティ面で不安があるのですが、会議の内容が外部に漏れることはありませんか?
3サービスとも通信の暗号化やデータの保管に関してビジネス利用に必要なセキュリティ基準を満たしています。Otter.aiはSOC 2準拠、tl;dvはGDPR準拠を明記しています。Nottaも日本法人としてデータの取り扱いポリシーを公開しています。ただし、機密性が非常に高い会議(M&A、法務案件等)については、各ツールのデータ保管ポリシーを事前に確認されることをおすすめします。
すでに会議ツール(Zoom等)に搭載されているAI機能とは何が違いますか?
Zoom AI CompanionやGoogle MeetのGemini連携など、会議ツール自体にもAI機能が搭載されてきています。ただし、これらは「その会議ツール内」でしか機能しません。tl;dvやNottaは複数の会議ツールを横断して一元管理できる点が大きな違いです。「ZoomもMeetも使う」という企業には、外部のAI議事録ツールのほうが使い勝手が良いケースが多いです。
導入にあたって、社内のITリテラシーが心配です。設定は難しいですか?
3サービスとも基本的な設定はブラウザ上で完結し、特別なIT知識は必要ありません。Googleアカウントでサインアップし、会議ツールとの連携を許可するだけで使い始められます。Nottaは日本語のマニュアルやサポートが充実しているため、ITに不慣れなメンバーが多い企業でも導入しやすいです。
対面会議や電話会議でも使えますか?
NottaとOtter.aiはスマートフォンアプリを提供しており、対面会議でもスマートフォンを置いて録音・文字起こしが可能です。tl;dvはオンライン会議に特化しているため、対面会議での利用には向いていません。電話会議についても、NottaとOtter.aiは音声ファイルのアップロードによる文字起こしに対応しています。

まとめ:迷ったら「使う言語」で選ぶのが最短ルート

最も確実な選び方は、自社の会議で最も使われている言語を基準にすることです。

  • 日本語メイン → Nottaを選ぶ(日本語精度95%以上・日本語サポートあり・辞書登録で精度向上)
  • 英語メイン → Otter.aiを選ぶ(英語精度トップクラス・リアルタイム字幕が強力)
  • まず無料で試したい → tl;dvで始める(無料プランで録画・文字起こし無制限・多言語対応)

どのツールも無料プランやトライアルが用意されています。AI議事録ツールは「合う・合わない」が会議の内容や参加者の話し方によって大きく変わるため、実際の定例会議で1〜2週間テストしてみるのが最も信頼できる判断方法です。スペック表を眺めて悩む時間があれば、まずは無料プランで試してみることをおすすめします。