自然光が差し込む開放的なオフィス空間 — クラウド健康管理・ストレスチェックツールで従業員の心身の健康を支える職場環境のイメージ
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「ストレスチェックの実施が義務なのは分かっているけれど、Excelで回収・集計するのが限界に近い」── その課題、クラウド健康管理ツールで解決できます

結論から言います。 健康管理・ストレスチェックツールを選ぶうえで最も重要なのは、「最も機能が多いサービスを選ぶこと」ではなく「自社の従業員規模・産業医との連携体制・健康経営への取り組み度合い──法定ストレスチェックの実施だけで十分なのか・健康診断データまで一元管理したいのか・将来の健康リスク予測や健康経営優良法人の認定取得まで見据えているのか──を踏まえ、人事・労務担当者の負荷を最小化しつつ法令対応を確実に行えるサービスを選ぶこと」です。

「労働安全衛生法で年1回のストレスチェックが義務化されているのに、いまだにExcelと紙のアンケートで運用している」「健康診断の結果が紙のまま保管されていて、有所見者のフォローが属人的になっている」「産業医面談の記録が担当者のPC内にしかなく、退職・異動時に引き継ぎが漏れてしまう」── こうした状況に心当たりはないでしょうか。

  • 50名以上の事業場でストレスチェックが義務化されているが、実施・集計・報告書の作成に毎年膨大な工数がかかっている
  • 健康診断の結果を紙やExcelで管理しており、有所見者への再検査勧奨や経年変化の把握ができていない
  • 産業医面談の対象者選定や面談記録の管理が手作業で、法定の記録保存要件を満たしているか不安がある
  • 「健康経営優良法人」の認定を取得したいが、必要なデータの収集・分析基盤が整っていない
  • 過重労働者の把握や長時間労働のアラートが勤怠システムと連動しておらず、対応が後手に回っている

今回はこの「法定ストレスチェックの確実な実施」と「従業員の健康データの一元管理・分析による健康経営の推進」を実現するクラウド健康管理ツールの代表的な3サービス──Carely・ストレスチェッカー・WELSA──を、中小企業の実務に即した観点で比較します。

この記事で分かること
・Carely / ストレスチェッカー / WELSA の「本質的な違い」── ストレスチェック・健康診断・過重労働管理をワンプラットフォームで完結させる総合型か、法定57項目のストレスチェックに特化して最小コストで義務対応する特化型か、健康診断+ストレスチェックのデータを統合分析して将来の健康リスクを予測するデータ分析型か
・ストレスチェック機能 ── 法定57項目への対応・受検率向上の仕組み・労基署報告書の自動生成
・健康診断データ管理 ── 健診結果の取り込み・有所見者フォロー・経年変化の可視化
・産業医・保健師連携 ── 面談対象者の自動抽出・面談記録の管理・産業医への情報共有
・料金体系 ── 初期費用・月額費用・無料プランの範囲と、従業員規模別のコスト感

健康管理・ストレスチェックツールの基礎知識 ── 「Excelで管理」と何が違うのか

比較に入る前に、クラウド健康管理ツールがなぜ必要なのかを整理しておきましょう。

ストレスチェック制度とは ── 2015年12月に施行された改正労働安全衛生法により、常時50名以上の従業員を使用する事業場では、年1回のストレスチェック実施が義務付けられています。従業員がストレスに関する質問票(厚生労働省推奨の57項目など)に回答し、結果に基づいて高ストレス者には医師面談を勧奨する制度です。事業者は実施状況を労働基準監督署に報告する義務があり、未実施の場合は50万円以下の罰金の対象となります。

総合型(Carelyなど): 株式会社iCAREが提供するクラウド健康管理システムで、ストレスチェック・健康診断データ管理・過重労働管理・産業医面談管理を1つのプラットフォームで完結できます。導入企業数は700社以上で、人事・労務担当者の「健康管理業務のすべてを一元化したい」というニーズに応えるサービスです。健診クリニックとのデータ連携や、従業員向けのセルフケアコンテンツも充実しています。

ストレスチェック特化型(ストレスチェッカーなど): HRデータラボ株式会社が提供するストレスチェック専門のクラウドサービスで、官公庁・自治体を含む3,000社以上の導入実績があります。厚生労働省推奨の57項目に完全準拠したストレスチェックを、1人あたり年間275円(税込)から実施可能です。「まずはストレスチェックの法定義務をしっかり果たしたい」企業にとって、最もシンプルで低コストな選択肢です。

データ分析型(WELSAなど): インフォコム株式会社が提供する健康管理クラウドサービスで、健康診断データとストレスチェックデータを統合的に分析し、従業員の将来の健康リスクを予測する機能が特徴です。「健康経営優良法人」認定に必要なデータの集計・分析を支援する機能も備えており、法令対応にとどまらず健康経営を戦略的に推進したい企業に適しています。

クラウド健康管理ツールを導入して変わる3つのこと:

  1. 「紙やExcelでの手作業集計」から「受検〜集計〜報告書作成の完全自動化」に変わる ── ストレスチェックの配信・回収・集計・労基署報告書の作成までがクラウド上で完結し、人事担当者の年間数十時間に及ぶ作業が大幅に削減されます
  2. 「バラバラに保管されていた健康データ」が「1つのダッシュボードで一覧できる状態」に変わる ── 健診結果・ストレスチェック結果・過重労働記録・産業医面談記録が従業員ごとに紐づき、経年変化や部署別の傾向を即座に把握できるようになります
  3. 「後手に回っていた高ストレス者フォロー」が「自動アラート+面談管理でプロアクティブな対応」に変わる ── 高ストレス判定が出た従業員に対して自動で面談勧奨を送信し、産業医との面談スケジュール調整・記録管理までシステム上で完結します
2025年の法改正で50名未満の事業場にもストレスチェックが義務化される動きがあることを把握しておくのがポイントです
現行法では50名以上の事業場が義務対象ですが、厚生労働省は50名未満の事業場にも義務を拡大する方針を示しています。現在は努力義務にとどまっている小規模事業場も、近い将来ストレスチェックの実施が必須となる可能性があります。いまのうちにクラウドツールで仕組みを整えておくと、法改正時にスムーズに対応できます。

3サービスの基本比較 ── まず全体像を掴みましょう

項目CarelyストレスチェッカーWELSA
運営会社株式会社iCARE(日本・東京)HRデータラボ株式会社(日本・東京)インフォコム株式会社(日本・東京)
サービス開始2016年2015年2020年
アプローチ健康管理業務のワンプラットフォームストレスチェック特化×低コスト健康データ統合分析×リスク予測
主な対象中小企業〜大企業(50名以上)中小企業〜大企業(規模問わず)中堅企業〜大企業(健康経営推進企業)
導入実績700社以上3,000社以上・官公庁実績多数1,000社以上
無料プランなし(デモあり)なし(低価格プランあり)なし(デモあり)
参考価格要問い合わせ(従業員数に応じた見積もり)年間275円/人〜(税込)要問い合わせ

比較① ストレスチェック機能 ── 法定義務の確実な実施と受検率の向上

機能CarelyストレスチェッカーWELSA
57項目対応◎ 厚労省推奨57項目完全対応◎ 厚労省推奨57項目完全対応◎ 厚労省推奨57項目完全対応
80項目(新職業性ストレス簡易調査票)◎ 80項目対応◎ 80項目対応◎ 80項目対応
受検方法◎ PC・スマホ・紙すべて対応◎ PC・スマホ対応(紙はオプション)◎ PC・スマホ対応
未受検者リマインド◎ 自動リマインドメール◎ 自動リマインド機能◎ 自動リマインド機能
高ストレス者判定◎ 自動判定+面談勧奨通知◎ 自動判定+結果通知◎ 自動判定+面談勧奨
労基署報告書自動生成◎ ワンクリックで出力◎ 自動生成・電子申請対応◎ 自動生成
集団分析◎ 部署別・属性別の詳細分析◎ 部署別集団分析レポート◎ 部署別+経年比較分析

ストレスチェック機能の総評:

Carely は、ストレスチェックの実施から高ストレス者への面談勧奨、産業医面談の記録管理までをシームレスに連携できる点が特徴です。受検率を高める工夫として、PC・スマートフォン・紙のすべての回答方法に対応しており、製造現場や店舗など、PCを日常的に使わない従業員が多い企業でもスムーズに実施できます。

ストレスチェッカー は、ストレスチェック制度の施行と同時にサービスを開始した老舗であり、3,000社以上の実施実績に基づいたノウハウが蓄積されています。厚生労働省推奨の57項目・80項目の両方に対応し、集団分析レポートも標準で付属します。「ストレスチェックを確実に・低コストで・手間なく実施したい」という企業にとって、最も効率的な選択肢です。

WELSA は、ストレスチェック単体の機能としては他の2サービスと同等ですが、後述する健康診断データとの統合分析が真価を発揮するポイントです。ストレスチェックの結果と健康診断の結果をクロス分析することで、「高ストレスかつ生活習慣病リスクが高い従業員」を早期に特定し、優先的にフォローする運用が可能になります。

比較② 健康診断データ管理 ── 紙・PDFの健診結果をクラウドで一元管理

機能CarelyストレスチェッカーWELSA
健診結果の取り込み◎ 健診クリニック連携・CSV・紙スキャン対応× 健診管理は対象外◎ CSV取り込み・API連携
健診項目の標準化◎ 異なる健診機関の項目名を自動マッピング×◎ 項目名の自動統一
有所見者管理◎ 有所見者一覧・再検査勧奨通知×◎ 有所見者の自動抽出・通知
経年変化の可視化◎ 個人別・部署別の経年推移グラフ×◎ 経年比較+リスクトレンド分析
特定保健指導対象者の抽出◎ 自動判定・リスト出力×◎ 自動判定+優先度スコアリング
健診予約管理◎ 健診クリニックの予約〜受診管理×○ 受診勧奨通知

健康診断データ管理の総評:

Carely は、健康診断に関わる業務フロー全体──健診クリニックの予約手配・受診状況の管理・結果データの取り込み・有所見者への再検査勧奨・経年変化の可視化──をワンストップでカバーできる点が最大の強みです。特に、複数の健診機関を利用している企業にとって、健診項目名の自動マッピング機能(異なる機関で「γ-GTP」と「γ-GT」のように項目名が異なるケースを自動統一する)は、手作業での名寄せが不要になる大きなメリットです。

ストレスチェッカー は、ストレスチェックに特化したサービスのため、健康診断データの管理機能は提供していません。健診管理は既存のシステムやExcelで運用し、ストレスチェックだけをクラウド化したい企業に向いています。

WELSA は、健康診断データの取り込み・一元管理に加えて、データ分析の深さに強みがあります。有所見者を単にリスト化するだけでなく、健診結果の経年変化から「将来の発症リスクが高い従業員」を予測するアルゴリズムを備えており、リスクの高い従業員から優先的にフォローする「データドリブンな健康管理」を実現できます。

健康診断データの「取り込み」が想像以上に手間がかかるケースがあることを理解しておくのが大切です
健康診断の結果データは、健診機関によってフォーマット(CSV・PDF・紙)や項目名の表記が異なります。クラウドツールに取り込む際、健診機関がCSVデータを提供してくれる場合はスムーズですが、紙やPDFのみの場合はOCRやスキャン、手入力が必要になることがあります。導入前に、自社が利用している健診機関のデータ提供形式を確認しておくと、ツール選定の判断材料になります。

比較③ 産業医・保健師連携 ── 面談管理と専門職との情報共有

機能CarelyストレスチェッカーWELSA
面談対象者の自動抽出◎ 高ストレス者・長時間労働者を自動抽出◎ 高ストレス者の自動判定◎ 高ストレス者+健診有所見者を統合抽出
面談記録の管理◎ テンプレート付き面談記録・法定保存対応△ 面談勧奨までで記録管理は限定的◎ 面談記録管理対応
産業医への情報共有◎ 産業医専用画面で健診・ストレスチェック結果を一覧○ ストレスチェック結果の共有◎ 産業医向けダッシュボード
過重労働管理◎ 勤怠データ連携で長時間労働者を自動検知× 対象外○ 勤怠データの手動取り込みで対応
産業医マッチング◎ iCAREの産業医紹介サービスと連携× 外部サービスで対応× 外部サービスで対応
就業判定管理◎ 就業制限・就業禁止の記録管理× 対象外○ 対応あり

産業医・保健師連携の総評:

Carely は、産業医との連携機能が最も充実しています。産業医専用の画面から従業員の健診結果・ストレスチェック結果・過重労働状況・過去の面談記録を一覧で確認でき、面談の際に必要な情報をワンストップで把握できます。さらに、iCAREが運営する産業医紹介サービスと連携しており、「産業医をまだ選任していない」「産業医を変更したい」という企業にも対応可能です。

ストレスチェッカー は、高ストレス者の自動判定と面談勧奨通知には対応していますが、面談記録の管理や過重労働者の管理は対象外です。ストレスチェック後の産業医面談の記録管理は、別途Excelや他のツールで行う必要があります。

WELSA は、高ストレス者と健診有所見者を統合的に抽出し、「ストレスも高く、かつ血圧や血糖値にも問題がある従業員」のように複合的なリスクを持つ従業員を優先度付きで一覧化できる点が特徴です。産業医向けのダッシュボードも備えており、面談時の情報共有がスムーズに行えます。

比較④ レポート・分析機能 ── 健康経営の推進とデータ活用

機能CarelyストレスチェッカーWELSA
集団分析レポート◎ 部署別・年代別・性別の多軸分析◎ 部署別集団分析+全国比較◎ 部署別+経年変化+リスク予測
健康経営度調査対応◎ 調査項目に必要なデータの自動集計△ ストレスチェック関連データのみ◎ 調査票への記入支援機能
経営層向けレポート◎ サマリーダッシュボード○ 集団分析結果の報告用レポート◎ ROI可視化+施策効果レポート
リスク予測○ 経年データに基づくトレンド分析× 対象外◎ AIによる将来発症リスク予測
施策提案○ 分析結果に基づく改善提案× 対象外◎ データに基づく具体的な施策レコメンド
ベンチマーク比較○ 業界平均との比較◎ 全国平均・業界平均との比較◎ 業界・規模別のベンチマーク

レポート・分析機能の総評:

Carely は、健康管理業務全体のデータを統合したダッシュボードが特徴です。ストレスチェックの集団分析に加えて、健康診断の有所見率推移・過重労働者数の推移・産業医面談の実施率など、健康管理に関わるKPIを一画面で把握できます。健康経営度調査に必要なデータの自動集計にも対応しており、認定取得に向けたデータ準備の工数を削減できます。

ストレスチェッカー は、ストレスチェックの集団分析に特化したレポートを提供しています。部署別のストレス状況を全国平均や業界平均と比較できるベンチマーク機能は、自社の状況を客観的に把握するのに役立ちます。レポートの品質は高いですが、健康診断データとの統合分析や将来リスクの予測は対象外です。

WELSA は、3サービスの中でデータ分析・リスク予測の機能が最も充実しています。健診データとストレスチェックデータをAIで統合分析し、「このまま放置すると3年後に生活習慣病を発症するリスクが高い従業員」を予測する機能は、WELSAならではの強みです。経営層向けに「健康施策のROI(投資対効果)」を可視化するレポートも作成でき、「健康経営に投資する意義」を社内で説明する際のエビデンスとして活用できます。

「集団分析結果」を職場改善に活かすことが、ストレスチェック制度の本来の目的であることを意識しておくのがポイントです
ストレスチェックは「個人のストレスを測定する」だけでなく、「集団分析により職場環境の課題を見つけ、改善につなげる」ことが制度の主旨です。集団分析は法律上は努力義務ですが、実施することでストレスの高い部署を特定し、業務配分の見直しやマネジメント改善などの具体的なアクションにつなげることができます。分析結果を毎年比較することで、改善施策の効果を客観的に測定することも可能になります。

比較⑤ 料金体系 ── 従業員規模別のコストシミュレーション

プランCarelyストレスチェッカーWELSA
無料プランなしなしなし
基本プラン要問い合わせ(従業員数に応じた月額制)ベーシックプラン:年間275円/人(税込)要問い合わせ(従業員数に応じた見積もり)
上位プラン要問い合わせ(健診管理・過重労働管理含む)スタンダードプラン:年間550円/人(税込)要問い合わせ
初期費用要問い合わせなし要問い合わせ
最低利用人数要問い合わせなし要問い合わせ
プラン間の主な違いモジュール構成(必要な機能を選択して導入可能)ベーシック:Web受検+集団分析
スタンダード:紙対応+高度な分析
従業員規模・利用機能に応じたカスタム見積もり

料金体系の総評:

「まずはストレスチェックの法定義務を最小コストで確実に果たしたい」企業 には、ストレスチェッカー が最もコストパフォーマンスの高い選択肢です。年間275円/人(税込)から利用でき、100名規模の企業であれば年間約27,500円でストレスチェックの実施から集団分析・労基署報告書の作成まで完了します。初期費用も不要で、必要な機能だけを低コストで利用できるシンプルな料金体系です。

「ストレスチェックだけでなく、健康診断管理・過重労働管理・産業医面談管理まで一元化したい」企業 には、Carely がおすすめです。料金は従業員数に応じた見積もりですが、個別に健康診断管理ツール・過重労働管理ツールを導入するよりもトータルコストが下がるケースが多いです。モジュール構成のため、「まずはストレスチェックと健診管理から始め、後から過重労働管理を追加する」といった段階的な導入も可能です。

「健康経営を全社戦略として推進し、データに基づいた施策立案・効果測定を行いたい」企業 には、WELSA が最適です。料金は個別見積もりですが、AIによるリスク予測・施策効果のROI可視化・健康経営度調査への対応支援といった高度な機能を考慮すると、健康経営優良法人の認定取得を目指す企業にとっては投資に見合うリターンが期待できます。

健康管理ツールの導入は「コスト」ではなく「投資」として捉えるのが大切です
経済産業省の調査によると、健康経営に取り組む企業は離職率の低下・生産性の向上・医療費の削減といった複合的なリターンを得ています。特にメンタルヘルス不調による休職は、1人あたり年間数百万円の損失(代替人員コスト・生産性低下・復職支援コスト)が発生するとされており、ストレスチェックの集団分析を活用した予防的アプローチは、長期的に見て大きなコスト削減効果があります。

導入前に確認しておきたいポイント

「法定義務の範囲」と「目指す健康経営のレベル」を整理する

ツール選定の前に大切なのは、「いま必要なのはストレスチェックの法定義務対応だけなのか、それとも健康診断管理の効率化まで含めたいのか、さらに健康経営優良法人の認定取得を目指すのか」という自社の目標レベルを明確にすることです。目標レベルによって最適なツールが変わるため、この整理が選定の第一歩になります。

産業医・保健師との連携方法を事前に確認する

クラウドツールを導入しても、産業医や保健師がツールを使いこなせなければ効果は限定的です。導入前に、現在の産業医が「クラウドツールでのデータ閲覧・面談記録の入力」に対応できるかを確認しておくのがポイントです。産業医がツールの利用に消極的な場合は、産業医変更も含めてiCAREの産業医紹介サービスを活用するのも一つの選択肢です。

既存の勤怠・人事システムとの連携可否を確認する

過重労働管理や従業員データの同期には、勤怠管理システムや人事管理システムとのデータ連携が重要になります。導入検討中のツールが自社の勤怠システム(KING OF TIMEやジョブカンなど)とAPI連携できるか、CSV経由でのデータ取り込みが可能かを事前に確認しておくとスムーズです。

よくある質問

ストレスチェックの結果は、会社(人事部門)が個人の結果を見ることはできますか?
法律上、ストレスチェックの個人結果は本人の同意なしに事業者に提供してはなりません。3サービスともこの法的要件に準拠しており、本人が結果の開示に同意した場合のみ、事業者(人事担当者)が個人結果を閲覧できる仕組みになっています。集団分析は個人が特定されない形で集計されるため、本人の同意なしに実施・閲覧可能です(ただし10名未満の集団は個人が特定されるリスクがあるため、集計対象外とするのが一般的です)。
ストレスチェッカーで法定義務を果たしつつ、健康診断管理は別ツール(Carelyなど)で行う「組み合わせ運用」は可能ですか?
可能です。ストレスチェッカーでストレスチェックを実施し、健康診断管理はCarelyやWELSAなどの総合ツールで行うという組み合わせは、実際に採用している企業もあります。ただし、ストレスチェックの結果と健康診断の結果を統合的に分析したい場合は、1つのプラットフォームで両方を管理するほうがデータ連携の手間が省けます。「現時点ではストレスチェックだけで十分だが、将来的に健康診断管理もクラウド化したい」場合は、ストレスチェッカーで始めて、必要になった段階で総合ツールに移行する段階的アプローチも有効です。
従業員50名未満ですが、ストレスチェックを実施したほうがいいですか?
現行法では50名未満の事業場は努力義務ですが、将来の義務化が見込まれていることを踏まえると、いまのうちに仕組みを整えておくメリットは大きいです。また、ストレスチェックの実施自体が「従業員のメンタルヘルスに配慮している企業」という姿勢を示すことになり、採用面でもプラスに働きます。ストレスチェッカーであれば年間275円/人からと低コストで実施できるため、50名未満の企業でも負担なく始められます。
健康経営優良法人の認定を取得するには、どのツールが有利ですか?
健康経営優良法人の認定には、健康経営度調査への回答が必要で、調査票には「ストレスチェックの実施状況」「健康診断の受診率」「高ストレス者・有所見者へのフォロー状況」「健康施策の実施状況と効果測定」などのデータが求められます。CarelyとWELSAは健康経営度調査に必要なデータの自動集計・出力に対応しており、調査票の記入工数を大幅に削減できます。特にWELSAは調査票への記入支援機能を備えており、認定取得を最優先に考える場合に有利です。

編集部の結論

大切なのは「最も多機能な健康管理ツールを選ぶこと」ではなく、「自社の従業員規模・健康管理体制の成熟度・健康経営への取り組みレベルに合ったサービスを選び、法定義務の確実な履行と従業員の健康リスク低減を両立させること」です。

「ストレスチェック・健康診断管理・過重労働管理・産業医面談管理をすべて1つのプラットフォームに集約したい」「産業医の選任から健康管理業務の運用まで包括的にサポートしてほしい」「複数の健診機関のデータ統合に手間をかけたくない」企業にはCarelyがおすすめです。健康管理業務のワンストップ化により、人事・労務担当者の業務負荷を大幅に削減できます。

「ストレスチェックの法定義務を最小コスト・最小工数で確実に果たしたい」「官公庁レベルの信頼性と3,000社以上の実績を重視したい」「健康診断管理は既存の仕組みで十分なので、ストレスチェックだけをクラウド化したい」企業にはストレスチェッカーがおすすめです。年間275円/人からという圧倒的な低コストで、法定57項目のストレスチェック+集団分析+労基署報告書の作成まで完結します。

「健康診断データとストレスチェックデータを統合的に分析し、データドリブンな健康経営を推進したい」「AIによる将来の健康リスク予測で予防的アプローチを実現したい」「健康経営優良法人の認定取得に向けたデータ基盤を整えたい」企業にはWELSAがおすすめです。データ分析の深さとリスク予測機能は3サービスの中で最も充実しており、健康経営を経営戦略として位置づける企業に最適です。

迷ったら、まずストレスチェッカーでストレスチェックの法定義務をクラウド化し、「健康診断管理や産業医連携もクラウドで一元化したい」と感じた段階でCarelyやWELSAへの移行を検討するのがおすすめです。いずれのサービスもデモや資料請求に対応しているため、自社の要件を整理したうえで複数サービスの説明を受けると、最適な選択ができます。

まとめ:選び方の3つのポイント

  • 健康管理業務のワンプラットフォーム×ストレスチェック+健診管理+過重労働管理+産業医面談管理×産業医紹介サービス連携 → Carely(株式会社iCARE・700社以上の導入実績・57項目/80項目ストレスチェック対応・健診クリニック連携+項目自動マッピング・有所見者管理+再検査勧奨・勤怠連携の過重労働管理・産業医専用画面+面談記録管理・健康経営度調査対応・従業員数に応じた月額制)
  • ストレスチェック特化×年間275円/人〜の圧倒的低コスト×3,000社以上+官公庁の実績 → ストレスチェッカー(HRデータラボ株式会社・厚労省推奨57項目/80項目完全対応・PC+スマホ受検・自動リマインド+高ストレス者判定・集団分析+全国/業界ベンチマーク比較・労基署報告書自動生成・電子申請対応・初期費用なし)
  • 健康データ統合分析×AIリスク予測×健康経営度調査の記入支援×施策ROIの可視化 → WELSA(インフォコム株式会社・1,000社以上の導入実績・健診+ストレスチェックのクロス分析・将来発症リスク予測・経営層向けROIレポート・施策レコメンド機能・産業医向けダッシュボード・健康経営優良法人認定取得を目指す企業に最適)

「ストレスチェックを毎年Excelで集計するのが限界」「健康診断の結果が紙のまま棚に積まれている」「健康経営を推進したいがデータの整備が追いつかない」── こうした課題を抱えている企業は、クラウド健康管理ツールの導入で状況が大きく改善します。ストレスチェッカーは年間275円/人からすぐに始められ、CarelyとWELSAはデモ・資料請求で自社の要件との相性を確認できます。まずは「今年のストレスチェックをクラウドで実施してみる」ところから始めてみてください。