「ZIPにパスワードをかけてメールで送る」── その運用、もう限界です
結論から言います。 セキュアファイル共有・転送サービスを選ぶうえで最も重要なのは、「最もセキュリティが強固なサービスを選ぶこと」ではなく「自社のファイルやり取りの頻度・取引先の数・社内のITリテラシー──日常的にクラウドストレージとして社内外で使いたいのか・大容量ファイルの受け渡しを安全に行いたいのか・既存のメール運用を最小限の変更でセキュア化したいのか──を踏まえ、“現場が無理なく使い続けられるセキュアなファイル共有環境”を構築できるサービスを選ぶこと」です。
「取引先にファイルを送るたびにZIPにパスワードをかけて、別メールでパスワードを送っている」「PPAP廃止の通知を受けたが、代替手段を決められていない」「大容量のCADデータや動画素材を取引先に渡す方法がメール添付しかない」── こうした状況に心当たりはないでしょうか。
- メール添付の容量制限に引っかかり、ファイルを分割して何通も送っている
- パスワード付きZIPファイルを送る運用が形骸化し、セキュリティ対策として機能していない
- 取引先からPPAP廃止の通知を受けたが、社内の代替手段がまだ整備されていない
- 個人のファイル転送サービスを社員が勝手に使っており、情報漏洩リスクが把握できない
- ファイルの送受信履歴が残らず、「誰がいつ何を送ったか」が追跡できない
今回はこの「取引先とのファイルやり取りをセキュアに行う」サービスの中から、異なるアプローチを持つ3サービス──DirectCloud・GigaCC・クリプト便──を、中小企業の実務に即した観点で比較します。
・DirectCloud / GigaCC / クリプト便 の「本質的な違い」── クラウドストレージ型のファイル共有基盤か、ファイル転送に特化した専用サービスか、メール連携型のセキュア送付サービスか
・セキュリティ機能 ── 暗号化・アクセス制御・ログ管理・PPAP対策の充実度
・操作性・導入のしやすさ ── 非ITの現場社員でも迷わず使えるか
・大容量ファイル対応 ── GB単位のファイルやり取りにどこまで対応できるか
・料金体系 ── ユーザー数やデータ量に応じたコスト感
社内のファイル保管・共有がメインの用途であれば、「Box vs Dropbox Business vs Google Drive クラウドストレージ比較」をご覧ください。本記事では、取引先や顧客との間で安全にファイルを送受信するためのサービスを取り上げます。
PPAP廃止とセキュアファイル共有の基礎知識
比較に入る前に、なぜ今「セキュアファイル共有・転送サービス」が必要とされているのか、背景を整理しておきましょう。
PPAP(ピーパップ)とは ── 「Password付きZIPファイルを送り(P)、Passwordを別メールで送り(P)、Angoka(暗号化)してProtocol(手順)化する」という、日本企業で広く行われてきたファイル送信の慣習です。2020年に内閣府がPPAP廃止を宣言して以来、多くの企業・自治体がPPAPの受信拒否や代替手段への移行を進めています。
PPAPが問題とされる理由:
① セキュリティ上の実効性がない: ZIPファイルとパスワードを同じ経路(メール)で送るため、通信が傍受された場合、両方とも漏洩します。形式的な暗号化であり、実質的な保護になっていません。
② ウイルス対策ソフトが検知できない: パスワード付きZIPファイルはメールゲートウェイのウイルススキャンを通過してしまうため、マルウェアの配布経路として悪用されるリスクがあります。Emotet(エモテット)などのマルウェアがPPAPの仕組みを悪用して拡散した事例も報告されています。
③ 受信者の手間が大きい: 2通のメールを照合してパスワードを入力する作業が煩雑で、とくにモバイル環境では大きなストレスになります。
セキュアファイル共有・転送サービスが提供する価値:
① 通信経路とは別の認証手段: ダウンロードURLと認証情報を異なる経路(メール+SMS、メール+専用ポータルなど)で伝えることで、一方が漏洩しても情報が保護されます。
② 操作ログの完全な記録: 「誰が・いつ・どのファイルを・ダウンロードしたか」がすべて記録されるため、万が一の情報漏洩時にも追跡・調査が可能です。
③ ファイルの制御が送信後も可能: ダウンロード期限の設定、ダウンロード回数の制限、送信後の取り消しなど、送った後のファイルを制御できます。
3サービスの基本比較 ── まず全体像を掴みましょう
| 項目 | DirectCloud | GigaCC | クリプト便 |
|---|---|---|---|
| 運営 | 株式会社ダイレクトクラウド | 日本ワムネット株式会社 | NRIセキュアテクノロジーズ株式会社 |
| アプローチ | クラウドストレージ型(ファイル共有+転送) | ファイル転送特化型(共有機能も搭載) | メール連携型セキュアファイル送付 |
| 対象ユーザー | 社内外のファイル共有を一元管理したい企業 | 取引先とのファイル転送を安全に行いたい企業 | 既存のメール運用を変えずにセキュア化したい企業 |
| 主な用途 | クラウドストレージ・ファイル共有・ゲスト共有 | 大容量ファイル転送・ファイル共有・承認ワークフロー | メール添付ファイルのセキュア化・PPAP代替 |
| 料金 | 月額27,500円〜(スタンダード) | 月額12,000円〜(STANDARDプラン) | 月額28,000円〜(50ユーザー) |
| 特長 | ストレージ容量無制限プランあり・ユーザー数無制限 | 国産ファイル転送の老舗・承認フロー標準搭載 | NRIグループの信頼性・メール連携でシームレス |
比較① セキュリティ ── 大切なファイルを安全に届けるための機能
| 項目 | DirectCloud | GigaCC | クリプト便 |
|---|---|---|---|
| 通信暗号化 | ◎ TLS 1.2以上+AES-256 | ◎ TLS 1.2以上+AES-256 | ◎ TLS 1.2以上+独自暗号化 |
| 認証方式 | ◎ ID/PW+二要素認証+IPアドレス制限+デバイス認証 | ◎ ID/PW+二要素認証+IPアドレス制限 | ◎ ID/PW+二要素認証+ワンタイムパスワード |
| アクセス権限 | ◎ フォルダ単位で7段階の権限設定 | ◎ ユーザー/グループ単位の権限設定 | ○ 送信先単位の設定 |
| 操作ログ | ◎ 全操作の詳細ログ+CSVエクスポート | ◎ 全操作の詳細ログ+レポート機能 | ◎ 送受信ログの完全記録 |
| 送信後の制御 | ◎ 共有リンクの無効化・期限設定・DL回数制限 | ◎ 送信取消・期限設定・DL回数制限 | ◎ 送信取消・有効期限設定 |
| 上長承認フロー | ○ ワークフロー機能あり | ◎ 多段承認フロー標準搭載 | ○ 承認機能あり |
セキュリティの総評:
GigaCC はセキュリティ機能の中でも「承認ワークフロー」が際立っています。ファイルを外部に送信する前に、上長の承認を必須にするフローを標準機能として搭載しており、「営業担当が間違ったファイルを取引先に送ってしまった」といった人的ミスを防止できます。多段承認にも対応しているため、機密度に応じて部長承認→情報セキュリティ担当承認といった複数段階の確認フローを設定できます。金融機関や官公庁での導入実績が豊富なことも、セキュリティの信頼性を裏付けています。
DirectCloud はクラウドストレージとしての高度なアクセス制御が強みです。フォルダ単位で「閲覧のみ」「ダウンロード禁止(プレビューのみ)」「アップロードのみ」など7段階のアクセス権限を設定でき、「取引先にはプレビューだけ許可し、ダウンロードは社内メンバーのみ」といった運用が可能です。デバイス認証によって、許可されていない端末からのアクセスをブロックする機能も搭載しています。
クリプト便 はNRIセキュアテクノロジーズが運営するサービスとして、野村総合研究所(NRI)グループのセキュリティ基準に準拠した運用体制が特長です。ファイルの受け取り側にアカウント登録を求めずにワンタイムパスワードでダウンロードさせる仕組みにより、取引先のITリテラシーに依存しない安全なファイル受け渡しが実現できます。送信取消機能により、誤送信に気づいた時点で即座にダウンロードを無効化できるのも安心材料です。
比較② 操作性・導入のしやすさ ── 現場が迷わず使えるか
| 項目 | DirectCloud | GigaCC | クリプト便 |
|---|---|---|---|
| 操作画面 | ◎ エクスプローラー風の直感的なUI | ◎ シンプルな操作画面・マニュアル不要の設計 | ◎ メールに添付するだけのシンプル操作 |
| 送信の手順 | ○ 共有リンクを作成してメールで送信 | ◎ ファイルをアップロード→宛先指定→送信 | ◎ 普段のメール操作と同じ感覚で送信 |
| 受信者の操作 | ○ URLクリック→認証→ダウンロード | ◎ 通知メールのURL→ダウンロード(アカウント不要も可) | ◎ 通知メール→ワンタイムPW入力→ダウンロード |
| デスクトップアプリ | ◎ ドライブマウント型アプリあり(Windows/Mac) | △ Webブラウザのみ | △ Webブラウザ+Outlookアドイン |
| モバイル対応 | ◎ iOS/Androidアプリあり | ○ モバイルブラウザ対応 | ○ モバイルブラウザ対応 |
| 導入期間 | ◎ 最短即日利用開始 | ○ 申込後数営業日 | ○ 申込後数営業日 |
操作性の総評:
クリプト便 は「普段のメール操作をほとんど変えずにセキュアなファイル送信ができる」点が最大の魅力です。Outlookアドインを導入すれば、メールにファイルを添付して送信するだけで、添付ファイルが自動的にクリプト便のサーバーにアップロードされ、受信者にはダウンロードURLが届くという仕組みです。これにより、「社員にまったく新しいツールの使い方を覚えてもらう」というハードルが大幅に下がります。受信者もアカウント登録不要で、ワンタイムパスワードを入力するだけでファイルをダウンロードできます。
DirectCloud はWindowsのエクスプローラーやmacOSのFinderと同じ感覚で操作できるドライブマウント型のデスクトップアプリを提供しています。社内のファイルサーバーをクラウドに移行するようなイメージで導入でき、「フォルダにファイルを入れるだけ」で自動的にクラウドにアップロードされます。外部の取引先とはフォルダの共有リンクを作成して渡す形になるため、日常的にファイルのやり取りが多い企業には効率的です。iOS/Androidアプリもあり、外出先からでもファイルにアクセスできます。
GigaCC は「送る」操作に特化したシンプルなUIが特長です。ファイルをアップロードして、宛先のメールアドレスを入力し、送信ボタンを押すだけで完了します。メッセージを添えることもでき、ビジネスメールに近い感覚で利用できます。マニュアルを読まなくても直感的に操作できる設計のため、ITに詳しくない部署でもスムーズに導入できます。
比較③ 大容量ファイル対応 ── GB単位のファイルやり取りへの対応力
| 項目 | DirectCloud | GigaCC | クリプト便 |
|---|---|---|---|
| 1ファイルあたりの上限 | ◎ 5GBまで(プランにより異なる) | ◎ 10GBまで | ○ 2GBまで |
| ストレージ容量 | ◎ 500GB〜無制限(プランによる) | ○ 1GB〜(プランにより増量可) | ○ 転送型のためストレージなし |
| 一括転送 | ◎ フォルダごとアップロード可能 | ◎ 複数ファイル一括送信対応 | ○ 複数ファイル添付可能 |
| 自動削除 | ◎ 保持期間の設定可能 | ◎ ダウンロード後の自動削除設定可 | ◎ 有効期限経過後に自動削除 |
| 転送速度 | ◎ 独自のアップロードエンジンで高速化 | ◎ 大容量ファイルに最適化された転送エンジン | ○ 標準的な転送速度 |
大容量ファイル対応の総評:
GigaCC はファイル転送に特化したサービスとして、1ファイル最大10GBまで対応しています。CADデータ、映像素材、設計図面など、GB単位のファイルを取引先に送る必要がある製造業・建設業・クリエイティブ業界で特に重宝されています。大容量ファイルに最適化された転送エンジンを搭載しており、安定した速度で送受信できる点も実務上大きなメリットです。
DirectCloud はクラウドストレージ型のため、ファイルを「転送」するだけでなく「保管」し続けることができます。ストレージ容量は最大無制限(ビジネスプラン以上)で、プロジェクトの資料をすべてクラウド上に保管しながら、必要なファイルだけを取引先と共有するといった運用が可能です。1ファイル5GBまでの制限はありますが、日常的なビジネスファイルのやり取りには十分な容量です。
クリプト便 は1ファイル2GBまでの制限があり、大容量ファイルの転送には向きません。メール添付の代替として設計されたサービスのため、契約書・見積書・報告書といった一般的なビジネス文書の送受信がメインの用途です。転送型のサービスのため、ファイルは有効期限後に自動削除される仕組みで、ストレージとしての機能は持ちません。
比較④ 外部連携・管理機能 ── 既存の業務環境にフィットするか
| 項目 | DirectCloud | GigaCC | クリプト便 |
|---|---|---|---|
| Active Directory連携 | ◎ AD/LDAP連携対応 | ◎ AD連携対応 | ○ CSVでのユーザー一括登録 |
| SSO(シングルサインオン) | ◎ SAML 2.0対応 | ◎ SAML 2.0対応 | ○ 対応あり |
| メールシステム連携 | ○ 共有リンクをメールに貼付 | ○ メール通知機能 | ◎ Outlook/メールゲートウェイ連携 |
| API | ◎ REST API提供 | ◎ API提供 | ○ 限定的 |
| 管理者ダッシュボード | ◎ 利用状況・ストレージ使用量の可視化 | ◎ 送受信レポート・利用統計 | ○ 送受信履歴の確認 |
| コンプライアンス認証 | ◎ ISO 27001 / ISO 27017 / SOC 2 | ◎ ISO 27001 / プライバシーマーク | ◎ ISO 27001 / NTTグループセキュリティ基準 |
外部連携・管理機能の総評:
DirectCloud はエンタープライズ向けの管理機能が最も充実しています。Active Directory/LDAP連携により、社内の既存アカウント管理と統合できるため、社員の入退社時にDirectCloudのアカウントを個別に管理する手間が不要です。SAML 2.0対応のSSOにより、他のクラウドサービスと同じ認証基盤で利用できます。REST APIも提供されており、社内システムとの連携や自動化も実現可能です。ISO 27001に加え、クラウドセキュリティのISO 27017やSOC 2の認証も取得しています。
GigaCC もActive Directory連携やSAML 2.0対応のSSOに対応しており、企業のIT管理要件を満たしています。管理者向けの送受信レポート機能では、「誰がいつどのファイルを送ったか」「月間の送受信量はどれくらいか」を可視化でき、利用状況の把握や内部監査への対応が容易です。国内のデータセンターで運用されている点も、データの国内保管を求める企業にとって重要なポイントです。
クリプト便 の最大の強みはメールシステムとの連携です。Outlookアドインやメールゲートウェイ連携により、既存のメール環境にシームレスに統合できます。「今使っているメール環境をほとんど変えずにPPAP対策を実現したい」という企業にとって、導入の障壁が最も低いサービスです。NRIグループの信頼性とセキュリティ基準に基づいた運用は、特に大企業や公共機関との取引がある企業にとって安心材料になります。
比較⑤ 料金体系 ── 自社の利用規模に合ったプラン選び
| 項目 | DirectCloud | GigaCC | クリプト便 |
|---|---|---|---|
| エントリープラン | 月額27,500円〜(スタンダード) | 月額12,000円〜(STANDARD・10ユーザー) | 月額28,000円〜(50ユーザー) |
| 上位プラン | 月額55,000円〜(ビジネス・ストレージ無制限) | 月額24,000円〜(ADVANCE・50ユーザー) | 個別見積り(大規模向け) |
| 課金体系 | ユーザー数無制限・プラン定額 | ユーザー数に応じた段階制 | ユーザー数に応じた段階制 |
| ストレージ | 500GB〜無制限 | 1GB〜(プランによる) | 転送型のためなし |
| 無料トライアル | ◎ 30日間無料 | ◎ 無料トライアルあり | ◎ 無料トライアルあり |
| 初期費用 | なし | あり(プランによる) | あり |
料金体系の総評:
GigaCC はSTANDARDプラン月額12,000円〜と、3サービスの中で最もリーズナブルに始められます。10ユーザーから利用でき、小規模なチームのファイル転送ニーズに対応できます。ユーザー数に応じた段階制の料金体系のため、利用人数が少ないうちはコストを抑えやすい設計です。ただし、初期費用が別途かかる点は導入前に確認が必要です。
DirectCloud はユーザー数無制限の定額制が最大の特長です。スタンダードプラン(月額27,500円)でもユーザー数に制限がなく、社員数が多い企業ほどユーザーあたりのコストが下がります。50名以上の企業であれば、他のサービスよりもコストパフォーマンスが高くなるケースが多いです。初期費用もかからず、30日間の無料トライアルでしっかり試してから導入を判断できます。
クリプト便 は月額28,000円〜(50ユーザー)と、ユーザーあたりの単価で見ると中間的な位置づけです。転送型のサービスのためストレージコストは不要ですが、初期費用がかかる点は考慮が必要です。NRIグループの信頼性とメール連携の手軽さを重視する企業にとっては、価格以上の価値があるサービスといえます。
DirectCloudは30日間の無料トライアルが利用でき、GigaCCとクリプト便もそれぞれ無料トライアルを提供しています。まずは「実際の取引先とのファイルやり取り」で試してみて、「送受信の操作は直感的か」「取引先が迷わずダウンロードできるか」「管理者として必要なログが取得できるか」を確認してみるのがおすすめです。
セキュアファイル共有サービスを導入しても、社員が従来通りPPAPでファイルを送り続けていては意味がありません。「メール添付ファイルの容量制限をメールサーバー側で設定し、大きなファイルは自動的にセキュアファイル共有サービス経由に切り替える」「PPAPでの送信を社内ルールで禁止する」といった運用ルールの整備とあわせて進めることが、セキュリティ対策を実効性のあるものにするポイントです。
導入前に確認しておきたいポイント
取引先の受け入れ体制を確認する
セキュアファイル共有サービスの導入では、ファイルの「受信者」である取引先の環境も考慮する必要があります。取引先にアカウント登録を求めるサービスの場合、「取引先が登録を面倒がってメールでの送受信に戻ってしまう」というリスクがあります。クリプト便やGigaCCのように受信者にアカウント登録を求めない仕組みであれば、取引先の負担を最小限に抑えられます。
ファイルの「保管」が必要かどうかで選び方が変わる
取引先とのファイルのやり取りに加えて「プロジェクト資料の保管・共有」も行いたい場合は、クラウドストレージ型のDirectCloudが適しています。一方、純粋にファイルの送受信だけを安全に行いたい場合は、GigaCCやクリプト便の方がシンプルで運用しやすいでしょう。「ファイルサーバーの置き換え」まで視野に入れるかどうかが、サービス選びの重要な分岐点になります。
社内の利用部門と管理部門の要件を分けて考える
利用部門(営業・設計・制作など)にとって重要なのは「操作の簡単さ」と「送受信の速さ」です。一方、管理部門(情報システム・総務など)にとって重要なのは「ログの取得」「権限管理」「コンプライアンス対応」です。両方の要件を満たすサービスを選ぶためにも、現場と管理部門の双方で無料トライアルを実施することをおすすめします。
よくある質問
編集部の結論
大切なのは「最も高機能なサービスを選ぶこと」ではなく、「自社のファイルやり取りの頻度・取引先の数・求めるセキュリティレベルを踏まえ、現場が無理なく使い続けられるサービスを選ぶこと」です。
「社内外のファイル共有を一元管理したい」「ファイルサーバーのクラウド移行も視野に入れたい」「ユーザー数が多くコストを抑えたい」企業にはDirectCloudがおすすめです。
「大容量ファイルの転送が多い」「上長承認フローを標準で使いたい」「金融・官公庁レベルのセキュリティ実績を求める」企業にはGigaCCがおすすめです。
「既存のメール運用を変えたくない」「導入のハードルを最小限にしたい」「NRIグループの信頼性を重視する」企業にはクリプト便がおすすめです。
迷ったら、まず「ファイルの保管も必要かどうか」と「取引先との送受信がメインか」の2軸で判断するのがポイントです。保管も含めた一元管理ならDirectCloud、送受信特化ならGigaCCかクリプト便が適しています。
まとめ:選び方の3つのポイント
- クラウドストレージ型のファイル共有+ユーザー数無制限なら → DirectCloud(ダイレクトクラウド運営・エクスプローラー風UI・フォルダ単位7段階アクセス権限・デバイス認証・ドライブマウント型デスクトップアプリ(Windows/Mac)・iOS/Androidアプリ・ストレージ500GB〜無制限・1ファイル5GBまで・AD/LDAP/SAML連携・REST API・ISO 27001/ISO 27017/SOC 2・ユーザー数無制限定額・月額27,500円〜・初期費用なし・30日間無料トライアル)
- 大容量ファイル転送+承認ワークフロー+高セキュリティなら → GigaCC(日本ワムネット運営・国産ファイル転送の老舗・シンプルな送信操作・1ファイル10GBまで・多段承認フロー標準搭載・受信者アカウント登録不要・送信取消・DL回数制限・送受信レポート・AD/SAML連携・API提供・国内データセンター運用・ISO 27001/プライバシーマーク・金融機関/官公庁の導入実績多数・月額12,000円〜・無料トライアルあり)
- メール連携でPPAP対策+NRIグループの信頼性なら → クリプト便(NRIセキュアテクノロジーズ運営・Outlookアドイン/メールゲートウェイ連携・既存メール環境に統合・受信者アカウント不要のワンタイムPW認証・送信取消・有効期限後自動削除・1ファイル2GBまで・送受信ログ完全記録・ISO 27001/ISMAP認定/NRIグループセキュリティ基準・月額28,000円〜/50ユーザー・無料トライアルあり)