複数のモニターが並ぶモダンオフィス — SaaS管理・ITデバイス管理ツール導入検討のイメージ
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「うちの会社、SaaSを何個使っているか把握できていますか?」── コスト増とセキュリティリスクの原因、“SaaSの野放し管理”にあるかもしれません

結論から言います。 SaaS管理・ITデバイス管理ツールを選ぶうえで最も重要なのは、「有名なサービスを選ぶこと」ではなく「自社のSaaS利用状況・従業員数・情シス体制──何種類のSaaSを使っているか・アカウントの発行と棚卸しにどれだけ工数がかかっているか・退職者のアカウント削除漏れが起きていないか──を踏まえ、“すべてのSaaS利用状況を可視化し、コストの無駄とセキュリティリスクを同時に解消できる仕組み”を構築できるサービスを選ぶこと」です。

「従業員が勝手にSaaSを契約していて、情シスが把握できていないサービスがある」「退職者のアカウント削除を忘れて、使われていないライセンス料を何ヶ月も払い続けていた」「SaaSの契約更新日を見落とし、自動更新で不要なサービスに課金されていた」── こうした状況に心当たりはないでしょうか。

  • 社内で利用しているSaaSの全体像を把握できておらず、コストの総額が見えない
  • 入退社のたびにアカウントの発行・削除を手作業で行っており、対応漏れが発生している
  • 退職者のアカウントが放置されたまま残っており、セキュリティリスクになっている
  • SaaSの契約更新日がバラバラで、管理が追いつかない
  • 各部門が独自にSaaSを導入しており、類似サービスの重複契約が起きている

今回はこの「SaaS管理・ITデバイス管理ツール」の中から、異なるアプローチを持つ3サービス──ジョーシス・マネーフォワード Admina・freee IT管理(Bundle by freee)──を、中小企業の実務に即した観点で比較します。

この記事で分かること
・ジョーシス / マネーフォワード Admina / freee IT管理 の「本質的な違い」── SaaS+デバイスを統合管理し自動化で情シスの工数を徹底削減するオールインワン型か、230以上のSaaS連携と豊富なマネーフォワードクラウド連携を強みとするエコシステム型か、アカウント発行・削除の自動化(オートメーション)とファイル共有棚卸しに強みを持つ自動化特化型か
・SaaS可視化 ── 社内で利用しているSaaSをどこまで自動検知・一覧化できるか
・アカウント管理 ── 入退社時のアカウント発行・削除をどこまで自動化できるか
・コスト最適化 ── SaaSライセンスの無駄を可視化し、コスト削減につなげられるか
・デバイス管理 ── PCやスマートフォンなどのITデバイスも含めた統合管理ができるか
この記事は「SaaSの利用状況可視化・アカウント管理・コスト最適化」に焦点を当てています
PCのセキュリティポリシー設定やMDM(モバイルデバイス管理)がメインの用途であれば、「Optimal Biz vs CLOMO MDM vs Microsoft Intune 法人向けMDMツール比較」をご覧ください。IT資産の台帳管理やソフトウェアライセンス管理がメインであれば、「LANSCOPE vs SKYSEA Client View vs ISM CloudOne クラウドIT資産管理ツール比較」も参考になります。本記事では、SaaSアカウントの一元管理とコスト最適化を主目的としたツールを取り上げます。

SaaS管理ツールの基礎知識

比較に入る前に、なぜ今「SaaS管理ツール」が注目されているのか、基本的な仕組みを整理しておきましょう。

SaaS管理ツールとは ── 企業が利用しているSaaS(クラウドサービス)のアカウント、ライセンス費用、利用状況を一元的に可視化・管理するツールです。従業員の入退社に伴うアカウントの発行・削除の自動化、未利用ライセンスの検出によるコスト削減、シャドーIT(情シスが把握していないSaaS利用)の発見など、情報システム部門の業務を包括的に支援します。

なぜ今、SaaS管理ツールが重要なのか:

① SaaSの利用数が急増し、管理が追いつかない: 1社あたりのSaaS利用数は年々増加しており、中小企業でも20〜50種類、大企業では100種類を超えるケースも珍しくありません。Excelでの台帳管理では、契約更新日の見落としやアカウント数の不整合が頻発します。SaaS管理ツールを導入することで、利用状況の可視化と管理の自動化を実現できます。

② 「シャドーIT」がセキュリティリスクの温床になる: 各部門の従業員が情シスに相談せずにSaaSを契約・利用する「シャドーIT」は、情報漏洩やコンプライアンス違反のリスクを高めます。SaaS管理ツールはブラウザ拡張やSSO連携で未把握のSaaSを自動検知し、シャドーITの発見を支援します。

③ 「SaaSコスト」が経営課題として認識されるようになった: サブスクリプション型のSaaSは1つひとつの費用は小さく見えても、積み重なると年間数百万〜数千万円規模になることがあります。退職者の放置アカウント、ほとんど使われていないライセンス、類似サービスの重複契約── こうした「見えないコスト」を可視化し、削減するニーズが高まっています。

SaaS管理に関する基本用語:

  • シャドーIT: 情報システム部門が把握・承認していないIT機器やクラウドサービスの利用。セキュリティリスクやコンプライアンス違反の原因になる
  • SaaS台帳: 社内で利用しているSaaSの一覧表。サービス名、契約者、利用部門、費用、更新日などを管理する
  • アカウントプロビジョニング: 入社時にアカウントを自動発行し、退社時に自動削除する仕組み。手作業による対応漏れを防ぐ
  • 利用状況分析: 各SaaSの実際のログイン頻度や利用度を測定し、未利用・低利用のアカウントを特定する機能
  • SSO(シングルサインオン)連携: 1つのID・パスワードで複数のSaaSにログインできる仕組み。SaaS管理ツールとSSO基盤を連携させることで、アカウント管理を一元化できる
  • ライセンス最適化: 利用実態に基づいてライセンス数やプランの過不足を分析し、最適な契約に見直すこと

3サービスの基本比較 ── まず全体像を掴みましょう

項目ジョーシスマネーフォワード Adminafreee IT管理
運営ジョーシス株式会社(ラクスルグループ)株式会社マネーフォワードifreee株式会社
アプローチSaaS+デバイスの統合管理+自動化によるオールインワン型230以上のSaaS連携+マネーフォワードエコシステム連携型アカウント発行・削除の自動化+ファイル共有棚卸し特化型
対象ユーザーSaaS・デバイスの統合管理と自動化を求める中堅〜大企業SaaS連携数の豊富さと可視化を重視する中小〜大企業アカウント管理の自動化をシンプルに始めたい中小企業
導入形態SaaS(ブラウザベース)SaaS(ブラウザベース)SaaS(ブラウザベース)
料金要問い合わせ(従業員数に応じた課金)要問い合わせ(従業員数に応じた課金)要問い合わせ(ユーザー数に応じた課金・初期費用なし)
特長SaaS+デバイスの統合管理・自動プロビジョニング・多言語対応230以上のSaaS連携・シャドーIT検知・マネーフォワードクラウド連携オートメーション機能・ファイル共有棚卸し・シンプルなUI

比較① SaaS可視化 ── 社内のSaaS利用をどこまで把握できるか

項目ジョーシスマネーフォワード Adminafreee IT管理
SaaS自動検知◎ ブラウザ拡張+SSO連携で網羅的に検知◎ 230以上のSaaSとAPI連携で自動検知○ 連携SaaSの利用状況を自動取得
SaaS台帳◎ サービス・契約情報・利用者を一覧管理◎ 契約情報・利用者・費用を一元管理◎ SaaSごとのアカウント・利用者を管理
シャドーIT検知◎ 未承認SaaSの利用を自動検知・アラート◎ ブラウザ拡張で未把握SaaSを検知○ 連携外SaaSの利用検知に対応
利用状況分析◎ ログイン頻度・最終利用日を可視化◎ 各SaaSのアクティブ率・利用状況を分析○ アカウントの利用状況を確認可能
対応SaaS数◎ 数百種類以上の主要SaaSに対応◎ 230以上のSaaSにネイティブ連携○ 主要SaaSに対応(順次拡大中)

SaaS可視化の総評:

ジョーシス はブラウザ拡張とSSO連携を組み合わせた網羅的なSaaS検知が強みです。従業員がブラウザからアクセスしたSaaSを自動で検出し、情シスが把握していない「シャドーIT」を漏れなく可視化できます。検知したSaaSはサービス名・契約情報・利用者を紐づけた台帳として自動的に整理されるため、手作業での台帳メンテナンスがほぼ不要になるのが大きなメリットです。

マネーフォワード Admina は230以上のSaaSとのネイティブAPI連携が最大の強みです。Google Workspace、Microsoft 365、Slack、Salesforceなど主要SaaSとAPI接続するだけで、アカウント情報・利用状況が自動で取得されます。連携数の豊富さにより、「接続するだけでSaaSの全体像が見える」というスピーディな可視化が実現できます。マネーフォワードクラウド(経費精算・給与計算・人事労務など)をすでに利用している企業であれば、バックオフィスデータとの統合もシームレスです。

freee IT管理(Bundle by freee) は主要SaaSとの連携に対応しており、アカウントの利用状況を確認できます。対応SaaS数ではジョーシスやAdminaに及びませんが、順次拡大中であり、よく使われるSaaS(Google Workspace、Microsoft 365、Slack等)は押さえています。まず主要SaaSの管理から始めたい企業にとっては十分な対応範囲です。

比較② アカウント管理 ── 入退社時の対応をどこまで自動化できるか

項目ジョーシスマネーフォワード Adminafreee IT管理
アカウント発行の自動化◎ 入社時に必要なSaaSアカウントを一括発行◎ 連携SaaSへのアカウント自動発行◎ オートメーション機能で自動発行
アカウント削除の自動化◎ 退社時のアカウント一括削除・無効化◎ 退社時のアカウント自動削除に対応◎ オートメーション機能で自動削除
部門・役職別の権限設定◎ 部門・役職に応じたSaaSの自動割り当て◎ 組織情報との連携で権限管理◎ 条件設定による柔軟なルール定義
棚卸し機能◎ 定期的な棚卸しを自動実行・レポート◎ SaaSアカウントの定期棚卸し◎ ファイル共有設定の棚卸し機能あり
人事システム連携◎ 主要な人事・労務システムとAPI連携◎ マネーフォワード クラウド人事労務とネイティブ連携◎ freee人事労務とネイティブ連携

アカウント管理の総評:

ジョーシス はアカウントのプロビジョニング(自動発行)とデプロビジョニング(自動削除)の自動化が最も幅広く対応しています。入社時に「営業部の新入社員」と登録すれば、Slack・Google Workspace・Salesforceなど部門に必要なSaaSアカウントが一括で発行され、退社時には一括で削除・無効化されます。人事システムとのAPI連携により、入退社情報を手作業で転記する必要がないのもポイントです。

マネーフォワード Admina はマネーフォワード クラウド人事労務とのネイティブ連携が大きな強みです。人事労務側で登録した入退社情報がAdminaにリアルタイムで反映されるため、「人事が入退社処理を行えば、IT側のアカウント管理も連動する」というシームレスな運用が可能です。230以上のSaaSとの連携により、アカウント発行・削除の対応範囲も広いのが特徴です。

freee IT管理(Bundle by freee) は「オートメーション機能」が最大の差別化ポイントです。「連携システムにアカウントが追加されたら、特定のSaaSアカウントを発行する」「部門異動があったら、権限を自動変更する」など、細かな条件設定による自動化ルールを柔軟に定義できます。freee人事労務とのネイティブ連携にも対応しており、freeeをバックオフィス基盤として利用している企業であれば、人事異動からSaaSアカウント管理までを一気通貫で自動化できます。また、SaaSアカウントだけでなくクラウドストレージ上のファイル共有設定の棚卸し機能を備えている点もユニークです。

比較③ コスト最適化 ── SaaSの無駄をどこまで削減できるか

項目ジョーシスマネーフォワード Adminafreee IT管理
SaaSコストの一覧化◎ SaaSごとの月額・年額費用を一覧表示◎ SaaSコストを自動集計・ダッシュボード表示○ SaaSごとのコスト管理に対応
未利用ライセンスの検出◎ 利用状況と照合し未使用ライセンスを検出◎ アクティブ率分析で未使用を自動検出○ 未使用アカウントの検出・通知
重複契約の検出◎ 類似SaaSの重複契約を検出◎ カテゴリ別SaaS一覧で重複を可視化○ SaaS一覧からの手動確認
契約更新日の管理◎ 更新日の事前通知・自動リマインド◎ 契約更新日のアラート通知○ 契約情報の登録・管理に対応
コスト削減レポート◎ 削減可能額の試算レポートを生成◎ コスト分析レポート・削減シミュレーション○ 利用状況レポートの出力

コスト最適化の総評:

ジョーシス はSaaSの利用状況データとコストデータを突合し、「このSaaSには○名分のライセンスがあるが、実際にログインしているのは○名」という未利用ライセンスの検出から、削減可能な金額の試算まで一気通貫で行えます。重複契約の検出も自動で行われるため、「同じカテゴリのSaaSを複数部門がバラバラに契約している」という無駄にも気づけます。

マネーフォワード Admina はSaaSコストの集計・分析機能が充実しており、ダッシュボードでSaaS費用の全体像を把握できます。アクティブ率の分析により未使用アカウントを自動検出し、「このライセンスを解約すれば月額○円の削減になる」といったコスト削減シミュレーションを実行できます。マネーフォワードクラウド経費精算との連携により、SaaSのコストを経理データと突合できるのもユニークなポイントです。

freee IT管理(Bundle by freee) はコスト最適化よりもアカウント管理の自動化に強みがあるサービスです。SaaSごとのコスト管理には対応していますが、ジョーシスやAdminaのような高度なコスト分析・削減シミュレーション機能は発展途上の段階です。「まずはアカウントの発行・削除を自動化して情シスの工数を減らしたい」という企業には十分な機能ですが、コスト削減を主目的とする場合はジョーシスやAdminaが適しています。

比較④ デバイス管理 ── PCやスマートフォンも含めた統合管理

項目ジョーシスマネーフォワード Adminafreee IT管理
PC管理◎ PCの台帳管理・貸与状況の追跡○ IT資産の台帳管理に対応△ SaaS管理が中心、デバイスは限定的
スマートフォン管理◎ モバイルデバイスの一元管理○ デバイス情報の登録・管理△ SaaS管理が中心
デバイス×SaaSの紐づけ◎ どのデバイスでどのSaaSが使われているか可視化○ SaaSとデバイスの関連付け△ SaaSアカウント単位での管理
セキュリティチェック◎ OSバージョン・セキュリティパッチの確認○ 基本的なデバイス情報の確認△ SaaSのセキュリティ設定チェック
MDMとの連携◎ Jamf・Intune等のMDMとAPI連携○ 主要MDMとの連携に対応△ MDM連携は限定的

デバイス管理の総評:

ジョーシス はSaaS管理とデバイス管理を統合的に提供している点が最大の差別化ポイントです。「誰にどのPCを貸与しているか」「そのPCからどのSaaSが利用されているか」をひとつのダッシュボードで確認でき、退社時には「PCの回収」と「SaaSアカウントの削除」を同時に管理できます。JamfやMicrosoft IntuneなどのMDM(モバイルデバイス管理)ともAPI連携が可能で、既存のMDM環境と補完的に運用できるのも魅力です。

マネーフォワード Admina もデバイスの台帳管理機能を備えていますが、主力はSaaSの可視化・アカウント管理です。PC・スマートフォンの情報を登録して一覧管理できますが、ジョーシスほどの統合管理や自動化は提供されていません。「SaaS管理がメインで、デバイスは台帳として把握できれば十分」という企業には適した水準です。

freee IT管理(Bundle by freee) はSaaSのアカウント管理と自動化に特化したサービスであり、デバイス管理の機能は限定的です。ITデバイスの管理が必要であれば、別途MDMやIT資産管理ツールとの併用が前提になります。「まずはSaaSのアカウント管理を自動化したい」という企業には、SaaS特化の分、導入しやすいサービスです。

比較⑤ セキュリティ・コンプライアンス ── SaaS利用のリスクを管理できるか

項目ジョーシスマネーフォワード Adminafreee IT管理
退職者アカウント検知◎ 人事データ連携で退職後の残存アカウントを自動検知◎ 人事労務連携で退職者を自動検出◎ 退職者のアカウント残存を検知・通知
SaaSセキュリティ設定チェック◎ 各SaaSのセキュリティ設定を一括確認○ 基本的なセキュリティ状況の確認○ 未承認ユーザーの検知・通知
アクセスログ◎ SaaS利用のアクセスログを一元管理○ 監査ログの参照に対応○ 利用ログの記録・参照
SSO/IdP連携◎ Okta・Microsoft Entra ID等のIdPと連携◎ 主要IdPとの連携に対応○ SSO連携に対応
ファイル共有棚卸し○ デバイス管理の一環で対応○ SaaS利用状況の管理で対応◎ クラウドストレージのファイル共有設定を棚卸し
退職者アカウントの放置は重大なセキュリティリスクです
退職した従業員のSaaSアカウントが削除されないまま残っていると、退職者が社外から社内データにアクセスできる状態が続きます。実際に、退職者のアカウント経由で顧客情報が流出した事例も報告されています。SaaS管理ツールを導入する際は、退職者アカウントの自動検知・削除機能を最優先で確認することが大切です。3サービスとも退職者アカウントの検知機能を備えていますが、人事システムとの連携による自動化の深さには差があります。
3サービスとも導入前にデモ・見積りが可能です
SaaS管理ツールの料金は従業員数・管理対象SaaS数によって大きく変わるため、自社の状況を伝えたうえで正式な見積りを取るのが最も確実です。各社に問い合わせて、自社のSaaS利用状況に基づいたデモを見てみましょう。特にSaaSの自動検知がどこまで機能するかは、実際の環境で試してみないと判断しにくい部分です。

導入前に確認しておきたいポイント

「自社のSaaS利用数」と「情シスの体制」を整理しておくことが大切です

SaaS管理ツールの導入効果は、「管理対象のSaaS数が多いほど」「情シスの人手が限られているほど」高くなります。まずは「社内で利用しているSaaSが何種類あるか」「アカウントの発行・削除に月何時間かかっているか」を概算でよいので整理しましょう。SaaS数が50種類以上であればジョーシスの統合管理が活きますし、まずアカウント管理の自動化から始めたければfreee IT管理が導入しやすい選択肢です。

「既存のバックオフィスツール」との連携を確認するのがポイントです

SaaS管理ツールは単体で使うよりも、人事システムや経費精算ツールと連携することで効果が最大化されます。マネーフォワードクラウドシリーズをバックオフィスの基盤として利用している企業であれば、マネーフォワード Adminaがシームレスに連携でき、追加の導入負荷が少なくて済みます。freeeをメインで利用している企業であれば、freee IT管理が人事労務データとの連携で力を発揮します。

「デバイス管理も含めた統合管理が必要か」を明確にしておきましょう

SaaSの管理だけでなく、PC・スマートフォンなどITデバイスの管理も含めて一元化したい場合はジョーシスが最適です。一方、すでにMDM(Jamf・Intuneなど)を導入済みで、SaaSの可視化・アカウント管理だけを追加したい場合は、AdminaやBundle(freee IT管理)のようにSaaSに軸足を置いたツールを選ぶほうが、導入の手間が少なく効果を出しやすいでしょう。

よくある質問

SaaS管理ツールの導入にはどのくらいの期間がかかりますか?
3サービスとも、基本的な導入(SaaSの可視化・台帳作成)は2〜4週間程度で完了するケースが多いです。主要SaaSとのAPI連携を設定するだけで、社内のSaaS利用状況が見えるようになります。アカウントの自動プロビジョニングやデバイス管理まで含めたフル導入の場合は、1〜3ヶ月程度を見込んでおくのが現実的です。
情シス担当者が1人(または兼任)の会社でも使えますか?
使えます。むしろ情シスのリソースが限られている企業ほど、SaaS管理ツールの導入メリットは大きいです。手作業でのアカウント管理・棚卸し・契約更新チェックに毎月数時間〜十数時間を費やしている場合、ツールによる自動化で大幅に工数を削減できます。freee IT管理は初期費用がかからず導入しやすいため、少人数の情シスチームがまず自動化から始めるのに適しています。
IT資産管理ツール(LANSCOPE・SKYSEAなど)とは何が違うのですか?
IT資産管理ツール(LANSCOPE エンドポイントマネージャー、SKYSEA Client View等)は主にPC・ソフトウェアのインベントリ管理やセキュリティポリシーの適用が目的です。一方、SaaS管理ツールはクラウドサービス(SaaS)のアカウント・ライセンス・コスト管理に特化しています。オンプレミスのソフトウェア管理にはIT資産管理ツール、クラウドサービスの管理にはSaaS管理ツールという使い分けが一般的で、両方を併用している企業も少なくありません。
導入するとどのくらいコスト削減できますか?
一般的に、SaaS管理ツールの導入により10〜30%程度のSaaSコスト削減が見込めるとされています。削減の主な要因は、未利用ライセンスの解約、重複契約の解消、プランの最適化(上位プランから実態に合った下位プランへの変更)です。従業員100名・SaaS利用50種類程度の企業で年間100〜300万円の削減事例も報告されています。ただし、削減効果は現在のSaaS管理の状態によって大きく異なるため、まずは可視化から始めて「どこに無駄があるか」を把握するのがおすすめです。

編集部の結論

大切なのは「多機能なSaaS管理ツールを選ぶこと」ではなく、「自社のSaaS利用数・情シス体制・既存のバックオフィスツールを踏まえ、SaaSの可視化・コスト削減・セキュリティリスクの解消を同時に実現できる仕組みを構築すること」です。

「SaaS+デバイスを統合管理したい」「入退社時のアカウント発行・削除を大規模に自動化したい」「多言語対応でグローバル拠点も含めて管理したい」企業にはジョーシスがおすすめです。

「230以上のSaaS連携で幅広く可視化したい」「マネーフォワードクラウドを経理・人事で利用している」「SaaSコストの分析と削減を重視したい」企業にはマネーフォワード Adminaがおすすめです。

「アカウント発行・削除の自動化をシンプルに始めたい」「freee人事労務との連携でバックオフィスを統一したい」「ファイル共有設定の棚卸しまで含めてセキュリティを強化したい」企業にはfreee IT管理(Bundle by freee)がおすすめです。

迷ったら、まず各サービスに問い合わせて「自社のSaaS利用状況を見せてもらいながらデモを受ける」のがおすすめです。どこに無駄があり、どこにリスクがあるかは、実際のデータを見て初めて実感できます。

まとめ:選び方の3つのポイント

  • SaaS+デバイス統合管理+自動化+グローバル対応なら → ジョーシス(ラクスルグループ運営・従業員数課金・SaaS+デバイスの統合管理・アカウント自動プロビジョニング&デプロビジョニング・ブラウザ拡張+SSO連携によるシャドーIT検知・未利用ライセンス自動検出・デバイス×SaaS紐づけ管理・Jamf/Intune等MDM連携・Okta/Microsoft Entra ID等IdP連携・コンプライアンスレポート自動生成・多言語対応・日本語完全対応)
  • 230以上のSaaS連携+マネーフォワードエコシステム+コスト分析なら → マネーフォワード Admina(マネーフォワードi運営・従業員数課金・230以上のSaaSとネイティブAPI連携・マネーフォワード クラウド人事労務とネイティブ連携・経費データとSaaSコストの突合・SaaS利用状況のアクティブ率分析・シャドーIT検知・契約更新アラート・退職者アカウント自動検出・主要IdPとの連携・日本語完全対応)
  • アカウント自動化+freeeエコシステム+ファイル共有棚卸しなら → freee IT管理(Bundle by freee)(freee運営・ユーザー数課金・初期費用なし・オートメーション機能によるアカウント発行/削除の自動化・条件ベースの柔軟なルール定義・クラウドストレージのファイル共有設定棚卸し・freee人事労務とネイティブ連携・未承認ユーザー検知・シンプルなUI設計・日本語完全対応)