ホワイトボードにUI設計図やアイデアを貼り出すビジネスパーソン — オンラインホワイトボードでチームの共同作業を可視化するイメージ
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「リモート会議でホワイトボードが使えない」── オンラインホワイトボードで変わること

結論から言います。 オンラインホワイトボードを選ぶうえで最も重要なのは、「機能が多いこと」ではなく「チーム全員が迷わず使えて、アイデアの共有がスムーズにできるか」です。

リモートワークやハイブリッドワークが定着した今、「会議室のホワイトボードに書きながら議論する」というシンプルなコミュニケーションが失われたままの企業は少なくありません。画面共有でスライドを映しながら説明しても、参加者が受け身になってしまう。チャットでアイデアを出し合っても、文字だけでは全体像が見えない。ブレインストーミングがオンラインではうまく機能しない──こうした課題は、適切なツールを導入するだけで劇的に改善できます。

  • リモート会議でブレインストーミングをしても、参加者が受け身になり活発な意見が出ない
  • プロジェクトの全体像やタスクの関係性を、チーム全体で可視化・共有する手段がない
  • ワークショップやアイデア出しの場で、付箋やホワイトボードの代わりになるツールを探している
  • デザインチームと非デザインチームの間で、ビジュアルを使ったコミュニケーションがうまくいかない
  • 会議のたびに議論の結果をドキュメントに書き起こす作業が発生し、時間を取られている

今回は中小企業のチーム利用に適した3つのオンラインホワイトボードツール──Miro・Mural・FigJam──を、実務での使い勝手を重視した観点で比較します。

この記事で分かること
・Miro / Mural / FigJam の「本質的な違い」── 万能プラットフォーム型か、ワークショップ特化型か、デザインコラボ型か
・コラボレーション機能 ── リアルタイム共同編集・投票・タイマー・カーソル共有の使い勝手
・テンプレート ── ブレスト・カンバン・ユーザーストーリーマップなど業務テンプレートの充実度
・外部連携 ── Slack・Zoom・Jira・Notionなど業務ツールとの統合度
・料金体系 ── 無料プランの制限と、チーム利用時の実質コスト

オンラインホワイトボードの基礎知識 ── 「ただの白い画面」ではない

比較に入る前に、オンラインホワイトボードがチームにもたらす価値を整理しておくのがポイントです。

オンラインホワイトボードとは ── ブラウザやアプリ上で、付箋・図形・テキスト・画像・線を自由に配置できる無限キャンバスのコラボレーションツールです。物理的なホワイトボードとは異なり、リアルタイムで複数メンバーが同時に書き込め、保存・共有・検索が可能な点が特徴です。

物理ホワイトボードからオンラインに移行して変わる3つのこと:

  1. 場所の制約がなくなる ── リモート・出張先・自宅からでも同じボードに参加でき、全員が対等にアイデアを出せる環境が整う
  2. アイデアが消えなくなる ── 会議後にホワイトボードを写真で撮る必要がなくなり、ボードがそのまま議事録・アクションアイテムとして残る
  3. 構造化と再利用ができる ── テンプレートを活用してワークショップを効率化し、過去のボードを参照しながら新しい議論を進められる
「万能プラットフォーム型」か「特化型」かが最初の分かれ道です
オンラインホワイトボードは大きく2つのタイプに分かれます。Miroのようにプロジェクト管理・ドキュメント作成・ダイアグラムまで幅広くカバーする「万能プラットフォーム型」と、Muralのようにワークショップ・ファシリテーションに特化した「ワークショップ特化型」、FigJamのようにデザインチームのコラボレーションを軸にした「デザインコラボ型」です。「あらゆる業務の可視化に使いたい」のか「ブレストやワークショップの質を高めたい」のか「デザインプロセスの中で活用したい」のかによって、最適なサービスが変わってきます。

3サービスの基本比較 ── まず全体像を掴みましょう

項目MiroMuralFigJam
運営会社Miro(オランダ・米国)Mural(米国)※Microsoftが買収Figma(米国)
導入実績世界8,000万ユーザー以上Fortune 100の95%以上が利用世界数百万ユーザー(Figmaプラットフォーム全体)
無料プランあり(3ボードまで・閲覧者無制限)あり(3ボードまで・メンバー無制限)あり(FigJamボード無制限・Figma無料プラン内)
チーム向け最安プランBusiness $10/メンバー/月(年払い)Team $9.99/メンバー/月(年払い)Figma Professional $15/編集者/月(年払い・FigJam含む)
AI機能Miro AI(付箋の自動整理・要約・画像生成)Mural AI(ファシリテーション支援・クラスタリング)FigJam AI(テンプレート生成・付箋の整理・要約)
特徴万能プラットフォーム型・圧倒的な連携数ワークショップ特化型・ファシリテーション機能デザインコラボ型・Figmaとのシームレス連携

Miro ── あらゆる業務の可視化に対応する万能プラットフォーム

Miroが選ばれる理由

Miro(ミロ)は、世界8,000万ユーザー以上が利用するオンラインホワイトボードのリーディングサービスです。最大の特徴はホワイトボードの枠を超えて、プロジェクト管理・ドキュメント作成・ダイアグラム・ワイヤーフレームまで、あらゆる業務の可視化を1つのプラットフォームで完結できる点です。

Miroの強み:

  • 無限キャンバス+豊富なウィジェット ── 付箋・図形・テキスト・フローチャート・マインドマップ・カンバンボード・タイムラインなど、あらゆる要素を1つのボード上に自由に配置。「考えたことをそのまま描ける」自由度の高さが魅力
  • 300以上のテンプレート ── ブレインストーミング・レトロスペクティブ・ユーザーストーリーマップ・SWOT分析・カスタマージャーニーマップなど、業種・業務を問わず使えるテンプレートが充実
  • Miro AI ── 付箋の自動クラスタリング・要約・アイデア生成・画像生成など、AIがブレストやワークショップの質を向上。散らばったアイデアを自動で整理してくれる
  • 130以上のアプリ連携 ── Slack・Zoom・Microsoft Teams・Jira・Asana・Notion・Google Drive・Confluenceなど、業務ツールとの連携が圧倒的に豊富。ツール間の行き来を最小限にできる
  • 日本語対応 ── UIが日本語に対応しており、日本企業でもスムーズに導入できる
Miroのデメリット(正直に書きます)
・機能が多すぎて、初めて使うメンバーが「何から使えばいいか分からない」と感じることがある
・無料プランは3ボードまでの制限があり、プロジェクトが増えると有料プランが必要
・大量の付箋やオブジェクトを配置するとボードの読み込みが遅くなることがある
・万能ゆえに「何でもMiroでやろうとする」状態になり、ツールの使い分けが曖昧になるリスクがある
・Business プランの$10/メンバー/月は、ホワイトボード単体のコストとしてはやや高め

Miroが特に向いている企業

  • ブレストだけでなく、プロジェクト管理やフロー図まで1つのツールで可視化したい企業
  • リモート・ハイブリッドワークが中心で、非同期でもボードを使った議論を進めたい企業
  • Jira・Slack・Notionなど多くの業務ツールと連携させて一元管理したい企業
  • デザインチームだけでなく、営業・マーケ・経営企画など全社的にホワイトボードを活用したい企業
  • ワークショップやデザインスプリントを頻繁に実施する企業

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Mural ── ワークショップの質を最大化するファシリテーション特化型

Muralが選ばれる理由

Mural(ミューラル)は、ワークショップやファシリテーションに特化したオンラインホワイトボードです。2024年にMicrosoftが買収し、Microsoft 365エコシステムとの統合が進んでいます。最大の特徴は投票・タイマー・匿名モード・サマリーパネルなど、ファシリテーターが「場を回す」ための機能が充実している点です。

Muralの強み:

  • ファシリテーション機能の充実 ── 投票(ドット投票)・タイマー・匿名モード・順番に発言するラウンドロビン機能など、ワークショップの進行を支援する専用機能が豊富。ファシリテーターが「全員の意見を引き出す」ことに集中できる
  • ガイド付きテンプレート ── テンプレートにファシリテーションの進め方ガイドが組み込まれており、初めてワークショップを進行する人でもスムーズに場をリードできる
  • Mural AI ── ワークショップ後のアイデアを自動でクラスタリング・要約し、次のアクションを提案。ファシリテーション中のリアルタイム支援も可能
  • Microsoft Teams統合 ── Microsoft買収後、Teams内でMuralボードを直接開いてコラボレーションできる統合が強化。Microsoft 365ユーザーにとってシームレスな体験
  • エンタープライズ向けセキュリティ ── SSO・SCIM・データ暗号化・コンプライアンス対応が充実。大企業の情報セキュリティ要件にも対応
Muralのデメリット(正直に書きます)
・Miroに比べてテンプレートの総数や種類がやや少ない
・フローチャートやダイアグラム作成の機能はMiroほど充実しておらず、「ホワイトボード以外の用途」には向かない
・日本語UIは対応しているが、テンプレートやヘルプの一部は英語のまま
・Microsoft買収後、独立サービスとしての方向性がやや不透明な面がある
・外部連携の数はMiroと比べると限定的で、ニッチなツールとの連携は難しい

Muralが特に向いている企業

  • ワークショップ・ブレインストーミング・レトロスペクティブを頻繁に実施する企業
  • ファシリテーションの質を重視し、全員の意見を引き出す仕組みが欲しい企業
  • Microsoft Teams を社内コミュニケーションの中心として利用している企業
  • デザインスプリントやアジャイル開発のセレモニーにホワイトボードを活用したい企業
  • エンタープライズグレードのセキュリティ要件を満たす必要がある企業

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FigJam ── デザインチームの共同作業をシームレスにするコラボレーションツール

FigJamが選ばれる理由

FigJam(フィグジャム)は、デザインツールFigmaのチームから生まれたオンラインホワイトボードです。最大の特徴はFigmaのデザインファイルとシームレスに連携し、アイデア出しからデザイン制作までの流れを1つのプラットフォーム内で完結できる点です。また、操作のシンプルさと楽しさにこだわったUIが非デザイナーにも好評です。

FigJamの強み:

  • 直感的で楽しいUI ── スタンプ・絵文字リアクション・カーソルチャット・音楽再生など、コラボレーションを楽しくする仕掛けが充実。「堅苦しくない」雰囲気でアイデア出しが活発になる
  • Figmaとのシームレス連携 ── FigJamで出したアイデアやワイヤーフレームを、そのままFigmaのデザインファイルにコピー&ペーストで移行できる。アイデアからデザインへの移行がスムーズ
  • FigJam AI ── テンプレートの自動生成・付箋のクラスタリング・要約・図の自動作成など、AIがアイデア出しを加速。「〇〇についてブレストしたい」と入力するだけでテンプレートが生成される
  • 無料プランが寛大 ── FigJamボードは無料プランでも無制限に作成可能。チームメンバー全員が無料で参加でき、小規模チームならコストゼロで本格的に活用できる
  • Web標準技術 ── ブラウザだけで動作し、アプリのインストールが不要。共有リンクを送るだけで社外の人もすぐに参加できる
FigJamのデメリット(正直に書きます)
・Miroと比べるとテンプレートの種類や外部連携の数が少ない
・プロジェクト管理やダイアグラム作成など「ホワイトボード以外の用途」には対応していない
・Figmaを使っていないチームにとっては、Figma連携のメリットが薄い
・大規模なワークショップ向けのファシリテーション機能はMuralに及ばない
・有料プラン(Professional $15/編集者/月)はFigmaのデザインツールとセットのため、ホワイトボード単体で見るとコスト高に感じることがある

FigJamが特に向いている企業

  • すでにFigmaを使っており、アイデア出しからデザインまでの流れを効率化したい企業
  • デザイナーと非デザイナーが一緒にブレインストーミングやフィードバックを行う場面が多い企業
  • 無料で始めたい小規模チームや、まずはコストをかけずにホワイトボードツールを試したい企業
  • カジュアルなコミュニケーション文化があり、楽しい雰囲気でアイデア出しをしたい企業
  • 社外のクライアントやパートナーとボードを共有してコラボレーションする機会が多い企業

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料金比較 ── 10人チームで利用する場合

項目MiroMuralFigJam
初期費用0円0円0円
無料プランの制限3ボードまで3ボードまでFigJamボード無制限
月額料金(年払い)Business $10/メンバー/月Team $9.99/メンバー/月Professional $15/編集者/月(Figma込み)
10人チームの月額約$100(約15,000円)約$99.90(約14,985円)約$150(約22,500円)※全員が編集者の場合
年間コスト概算(10人)約180,000円約179,880円約270,000円
閲覧者の追加費用無料(無制限)無料(無制限)無料(閲覧のみ)
「編集者」と「閲覧者」の区分がコストに大きく影響するのがポイントです。Miroは全員がメンバーとして課金される一方、外部ゲストは閲覧のみ無料です。Muralも同様にメンバー単位の課金ですが、Free Memberとして閲覧・コメントのみの参加者は課金対象外です。FigJamはFigma Professionalプランの一部として提供されるため、デザインツールも含めた総合コストとして見ると実はお得なケースもあります。一方、「ホワイトボードだけ使いたい」という場合はMiroかMuralのほうがコストを抑えられます。チーム内の「実際にボードを編集する人数」を基準にコストを比較するのが大切です。

機能比較 ── チームコラボレーションに必要な機能はどこまで揃っているか

機能MiroMuralFigJam
無限キャンバス対応対応対応
付箋・テキスト・図形対応(種類が豊富)対応対応
フローチャート・ダイアグラム対応(高機能)基本的基本的
マインドマップ対応限定的対応
投票(ドット投票)対応対応(高機能)対応
タイマー対応対応対応
匿名モード対応対応(標準搭載)限定的
AI機能対応(クラスタリング・要約・画像生成)対応(ファシリテーション支援)対応(テンプレート生成・整理)
テンプレート数300以上200以上100以上
外部連携130以上のアプリ50以上のアプリFigmaエコシステム中心
カンバンボード対応対応対応
ビデオ通話内蔵対応(Talktrack)限定的対応(Figma内音声通話)
モバイルアプリiOS / AndroidiOS / Androidブラウザのみ(モバイル対応)
日本語UI対応一部対応対応
「何でもできる万能型」か「ワークショップに特化」か「デザインフローに統合」かが選択の決め手です
Miroは機能の幅広さと外部連携の豊富さで他を圧倒しており、「1つのツールであらゆる業務を可視化したい」企業に最適です。Muralは投票・匿名モード・ガイド付きテンプレートなどファシリテーション機能が際立っており、「ワークショップの質を最大化したい」企業に強みがあります。FigJamは直感的なUIとFigma連携で「デザインプロセス全体の中でアイデア出しからプロトタイプまで一貫したい」企業に最適です。自社がホワイトボードを「どの業務で、どう使いたいか」によって、最適なサービスが変わってきます。

使い分けガイド ── あなたの企業に合うのはどれか

Miroを選ぶべきケース

「ブレストだけでなく、プロジェクト管理やフロー図まで1つのツールで可視化したい」企業に最適です。

リモートワーク中心の企業で、ブレインストーミング・プロジェクト計画・ワイヤーフレーム・フロー図・レトロスペクティブなど、多目的にホワイトボードを活用したい場合、Miroの万能さが際立ちます。130以上のアプリ連携により、既存の業務ツールとの統合も最も柔軟です。

Muralを選ぶべきケース

「ワークショップやブレストの質を高め、全員の意見を引き出す仕組みが欲しい」企業に最適です。

コンサルティング会社やアジャイル開発チームなど、ファシリテーション付きのワークショップを頻繁に実施する企業にとって、Muralのガイド付きテンプレートと投票・匿名モードは大きな差別化ポイントです。Microsoft Teams中心の環境であれば、統合のスムーズさも魅力です。

FigJamを選ぶべきケース

「デザインチームとのコラボレーションを効率化し、アイデア出しからデザインまでの流れを繋げたい」企業に最適です。

すでにFigmaを使っている企業であれば、FigJamは追加コストなし(無料プランの場合)で利用でき、デザインプロセスの上流工程を自然にカバーできます。UIのカジュアルさと楽しさは、非デザイナーのメンバーにもホワイトボード文化を浸透させたい場合に効果的です。

導入を成功させるための3つのステップ

ステップ1:「何のためにホワイトボードを使うか」を明確にする

まず「チームがホワイトボードを使う場面」を3つ程度に絞るのがポイントです。ブレインストーミング中心なら3サービスいずれも対応できますが、フロー図やプロジェクト管理まで求めるならMiro、ワークショップの進行品質を重視するならMural、デザインフローとの一体化ならFigJam、という判断基準が見えてきます。

ステップ2:まず1つのチームで無料プランを試す

いきなり全社に導入するのではなく、まず1つのチーム・1つのプロジェクトで無料プランを使ってみるのがスムーズな進め方です。3サービスとも無料プランが用意されているため、実際に触って「自社のメンバーが迷わず使えるか」を確認してから有料プランに移行できます。

ステップ3:テンプレートを活用して「使い方の型」をチームに浸透させる

ホワイトボードツールは自由度が高い反面、「何をしていいか分からない」状態になりやすいツールでもあります。最初はテンプレートを活用して「うちのチームではこう使う」という型を作り、メンバーが迷わず使い始められる環境を整えるのが重要なステップです。

オンラインホワイトボードの本当の価値は「全員が同じ絵を見ながら考えられること」です
リモートワーク時代の最大の課題は、「同じ空間にいないと共有できない情報」があることです。ニュアンス・全体像・関係性・優先順位──こうした言葉だけでは伝えにくい情報を、ビジュアルで共有できるのがオンラインホワイトボードの本当の価値です。ツールの機能比較も大切ですが、最も重要なのは「チーム全員がホワイトボードを日常的に使う文化」を作ること。まずは無料プランで「次の会議で使ってみる」ところから始めてみてはいかがでしょうか。

よくある質問

オンラインホワイトボードに書いた内容は、外部に漏洩するリスクはありませんか?
3サービスとも、有料プランではSSO(シングルサインオン)やデータ暗号化に対応しており、セキュリティ対策は十分に施されています。特にMuralはMicrosoftのセキュリティ基盤を活用しており、エンタープライズ向けのコンプライアンス対応が充実しています。ただし、共有リンクの管理には注意が必要です。「リンクを知っている人は誰でも閲覧可能」の設定のまま機密情報を含むボードを共有しないよう、チーム内でルールを決めておくのが安心です。
Zoom や Teams の会議中に、リアルタイムでホワイトボードを使えますか?
3サービスとも、ZoomやTeamsの画面共有でボードを表示しながらリアルタイムに共同編集できます。さらに、Miro・Muralはそれぞれ専用のZoom / Teams連携アプリを提供しており、会議画面内にボードを埋め込んで操作することも可能です。FigJamはFigma内の音声通話機能を使って、ボード上でそのまま会話しながらコラボレーションできます。会議中のホワイトボード活用は、どのサービスを選んでもスムーズに行えます。
デザイナーがいないチームでもFigJamは使えますか?
FigJamはデザイナー以外のメンバーでも問題なく使えます。UIが非常にシンプルで直感的なため、「ITツールが苦手」というメンバーでもすぐに使い始められるのが特徴です。ただし、Figmaのデザインファイルとの連携メリットを活かせるのはFigmaを使っているチームに限られるため、デザインツールとの連携が不要であれば、MiroやMuralのほうが機能面で有利な場合があります。
無料プランだけでどこまで使えますか?
FigJamの無料プランが最も寛大で、FigJamボードを無制限に作成できます。小規模チームであれば無料のままでも十分に活用可能です。MiroとMuralは3ボードまでの制限がありますが、ボード内のコンテンツ量には制限がないため、1つのボードを大きく使えばかなりのことができます。まずは3サービスの無料プランをすべて試し、チームに最もフィットするものを選んでから有料プランに移行するのがおすすめです。

編集部の結論

大切なのは「高機能なツールを使うこと」ではなく、「チーム全員がホワイトボードで考えを共有する習慣を作ること」です。

あらゆる業務の可視化を1つのツールで完結させたいならMiroがおすすめです。ブレスト・フロー図・プロジェクト管理・ワイヤーフレームまで、130以上のアプリ連携と300以上のテンプレートでカバーできます。万能さを求めるなら最有力候補です。

ワークショップの質を最大化したいならMuralが最も適しています。投票・匿名モード・ガイド付きテンプレートなど、ファシリテーターを支援する機能が充実しており、全員の意見を引き出す場づくりに長けています。Microsoft Teams中心の環境にも自然にフィットします。

デザインチームとの連携を重視するならFigJamがシームレスです。Figmaとの一体化により、アイデア出しからデザイン制作までの流れが途切れません。無料プランでFigJamボードが無制限に使える寛大さも、小規模チームには大きな魅力です。

迷ったら、まずFigJamの無料プランでホワイトボード文化を試してみるのが一番の近道です。「もっと多機能が欲しい」と感じたらMiro、「ワークショップの進行を強化したい」と感じたらMuralを検討する──この段階的なアプローチが、チームに最適なツールを見極める最も確実な方法です。

まとめ:選び方の3つのポイント

  • 万能プラットフォーム+豊富な連携+幅広い用途なら → Miro(300以上のテンプレート、130以上のアプリ連携、ブレストからプロジェクト管理まで1つで完結、$10/メンバー/月〜)
  • ワークショップ特化+ファシリテーション支援+Teams連携なら → Mural(投票・匿名モード・ガイド付きテンプレート、Microsoft買収によるTeams統合強化、$9.99/メンバー/月〜)
  • デザインコラボ+Figma連携+無料で始めるなら → FigJam(Figmaとシームレス連携、直感的で楽しいUI、FigJamボード無制限の無料プラン、$15/編集者/月〜)

オンラインホワイトボードは、リモートワーク時代のチームコミュニケーションに欠かせないインフラです。「全員が同じ絵を見ながら考える」という体験は、テキストチャットや画面共有だけでは得られない一体感と生産性をもたらします。まずは無料プランで次の会議から使ってみる──その一歩が、チームのコラボレーションを大きく変えるきっかけになるはずです。