「うちのサイトは小規模だから狙われない」── その思い込み、最大のリスクです
結論から言います。 法人向けクラウドWAFを選ぶうえで最も重要なのは、「有名なサービスを選ぶこと」ではなく「自社のWebサイトの規模・守るべきデータの種類・社内のセキュリティ運用体制──どのようなWebアプリケーションを公開しているか・個人情報や決済情報をどの程度扱っているか・セキュリティの専任担当者がいるか──を踏まえ、“攻撃を確実に遮断しつつ正常なアクセスを妨げない仕組み”を構築できるサービスを選ぶこと」です。
「ECサイトへの不正アクセスが心配だが、WAFの導入は難しそう」「SQLインジェクションやXSSという言葉は聞くが、具体的にどう対策すればいいか分からない」「取引先からWebセキュリティ対策の説明を求められたが、何から始めればいいか分からない」── こうした状況に心当たりはないでしょうか。
- コーポレートサイトの改ざん被害が業界内で発生し、自社も対策が必要だと感じている
- 個人情報を扱う会員サイトやECサイトを運営しており、情報漏洩のリスクが心配
- IPA(情報処理推進機構)の「情報セキュリティ10大脅威」を見て、Webアプリケーションへの攻撃対策の必要性を感じている
- WAFの導入を検討しているが、アプライアンス型は高額で、クラウド型の選択肢を探している
- セキュリティの専任担当者がおらず、できるだけ運用の手間がかからないサービスを選びたい
今回はこの「法人向けクラウドWAF」サービスの中から、異なるアプローチを持つ3サービス──攻撃遮断くん・Scutum・SiteGuard Cloud Edition──を、中小企業の実務に即した観点で比較します。
・攻撃遮断くん / Scutum / SiteGuard Cloud Edition の「本質的な違い」── AIエンジンとサイバー脅威インテリジェンスを活用した国産クラウドWAFか、11年連続国内シェアNo.1の実績を持つSaaS型WAFか、シグネチャベースの高精度検知とCMS保護に強い純国産WAFか
・検知・防御性能 ── SQLインジェクション・XSS・DDoSなど主要な攻撃への対応力
・導入のしやすさ ── DNS切り替えだけで導入できるか、既存環境への影響はあるか
・レポート・可視化 ── 攻撃状況の把握や経営層への報告に使えるダッシュボードの充実度
・料金体系 ── トラフィック量やFQDN数に応じたコスト感と費用対効果
PCやサーバーのマルウェア対策がメインの用途であれば、「ウイルスバスター ビジネスセキュリティサービス vs ESET PROTECT Entry vs Microsoft Defender for Business クラウドエンドポイントセキュリティ比較」をご覧ください。従業員へのセキュリティ教育・標的型メール訓練がメインであれば、「セキュリオ vs KnowBe4 vs Selphish セキュリティ教育・標的型メール訓練サービス比較」も参考になります。本記事では、Webサイト・Webアプリケーションを外部の攻撃から守るクラウドWAFサービスを取り上げます。
クラウドWAFの基礎知識
比較に入る前に、なぜ今「クラウドWAF」が重要視されているのか、基本的な仕組みを整理しておきましょう。
WAF(Web Application Firewall)とは ── Webサイトやwebアプリケーションへの通信を監視し、SQLインジェクション・クロスサイトスクリプティング(XSS)・OSコマンドインジェクションなどの攻撃を検知・遮断するセキュリティ製品です。一般的なファイアウォールがIPアドレスやポート番号で通信を制御するのに対し、WAFはHTTP/HTTPS通信の「中身」を検査して不正なリクエストを判別します。
なぜ今、クラウドWAFが不可欠なのか:
① Webアプリケーションへの攻撃は増加の一途: IPA「情報セキュリティ10大脅威 2026」では、「Webサービスからの個人情報の窃取」が組織向け脅威の上位にランクインし続けています。攻撃の自動化ツールが普及し、企業の規模に関わらず「インターネットに公開しているWebサイトはすべてターゲットになりうる」時代です。
② クラウド型なら導入のハードルが低い: 従来のアプライアンス型WAFは数百万円〜の初期投資が必要でしたが、クラウドWAFはDNS設定の変更だけで導入でき、初期費用を大幅に抑えられます。サーバーにソフトウェアをインストールする必要がなく、既存のWebサイトにそのまま適用できるのが大きなメリットです。
③ 運用をベンダーに任せられる: クラウドWAFはシグネチャ(攻撃パターン定義)の更新や新たな脆弱性への対応をベンダー側が行うため、セキュリティの専任担当者がいない中小企業でも最新の脅威に対応できます。自社でルールのチューニングを行う必要がほとんどないのも、運用負荷を下げる要因です。
WAFに関する基本用語:
- シグネチャ: 既知の攻撃パターンを定義したルール。WAFはこのシグネチャと通信内容を照合して攻撃を検知する
- SQLインジェクション: Webフォームなどからデータベースを不正に操作する攻撃。顧客情報の漏洩や改ざんにつながる
- クロスサイトスクリプティング(XSS): Webページに悪意のあるスクリプトを埋め込み、閲覧者のブラウザで実行させる攻撃
- DDoS攻撃: 大量のアクセスを送りつけてWebサイトをダウンさせる攻撃
- FQDN: 「www.example.co.jp」のような完全修飾ドメイン名。WAFの課金単位になることが多い
- 誤検知(False Positive): 正常なアクセスを攻撃と誤って判定すること。誤検知が多いと業務に支障が出る
3サービスの基本比較 ── まず全体像を掴みましょう
| 項目 | 攻撃遮断くん | Scutum | SiteGuard Cloud Edition |
|---|---|---|---|
| 運営 | サイバーセキュリティクラウド株式会社 | 株式会社セキュアスカイ・テクノロジー | EGセキュアソリューションズ株式会社 |
| アプローチ | AIエンジン+サイバー脅威インテリジェンス活用型 | SaaS型・AI/機械学習による異常検知特化型 | シグネチャベース+CMS保護特化型 |
| 対象ユーザー | Web攻撃対策を包括的に導入したい企業 | 信頼性と実績重視でWAFを選びたい企業 | WordPressなどCMSサイトの保護を重視する企業 |
| 導入方式 | DNS切り替え型 / エージェント連動型 | DNS切り替え型 | DNS切り替え型 |
| 料金 | 月額10,000円〜(Webサイトプラン) | 月額29,800円〜(〜500kbyte/s) | 月額25,000円〜(通信量に応じた課金) |
| 特長 | 国内導入実績トップクラス・24時間365日サポート | 11年連続国内クラウドWAFシェアNo.1 | 国産WAFエンジン・WordPress等CMS保護に強い |
比較① 検知・防御性能 ── どこまで守れるか
| 項目 | 攻撃遮断くん | Scutum | SiteGuard Cloud Edition |
|---|---|---|---|
| SQLインジェクション | ◎ AI+シグネチャの多層検知 | ◎ 機械学習による高精度検知 | ◎ トラステッド・シグネチャによる検知 |
| XSS | ◎ リアルタイム検知・遮断 | ◎ 異常スコアリングで検知 | ◎ シグネチャベースで検知 |
| DDoS対策 | ◎ DDoSセキュリティタイプで対応 | ○ 基本的なレートリミット | ○ 接続元IPの制限機能 |
| ゼロデイ攻撃 | ◎ AIエンジンで未知の攻撃パターンを検知 | ◎ 機械学習による異常検知で対応 | ○ シグネチャ更新で迅速に対応 |
| Bot対策 | ◎ Bot検知・ブロック機能 | ◎ 不正Bot検知対応 | ○ アクセス制限で対応 |
| API保護 | ◎ API向けWAF機能を提供 | ○ REST API対応 | ○ 基本的なAPI保護 |
| CMS保護 | ○ 一般的なCMS攻撃に対応 | ○ WordPress等の攻撃に対応 | ◎ WordPress・Movable Typeなどに特化した防御ルール |
検知・防御性能の総評:
攻撃遮断くん はサイバーセキュリティクラウド社が独自開発したAIエンジン「Cyneural」と、グローバルなサイバー脅威インテリジェンスを組み合わせた多層防御が特徴です。シグネチャベースの検知に加え、AIが未知の攻撃パターンを学習・検知するため、ゼロデイ攻撃への対応力が高いのが強みです。DDoSセキュリティタイプも用意されており、大規模なアクセス攻撃にも対応できます。国内の導入実績がトップクラスで、多くの企業のWebサイトを守ってきた知見が検知精度に反映されています。
Scutum は独自のAI/機械学習エンジンを搭載しており、「正常な通信パターン」を学習したうえで「異常なリクエスト」をスコアリングして検知する仕組みが特徴です。シグネチャに頼りすぎない検知方式のため、新しい攻撃手法にも柔軟に対応できます。11年連続で国内クラウドWAF市場シェアNo.1を維持している実績が、検知精度と信頼性の高さを裏付けています。誤検知の少なさにも定評があり、「正常なアクセスを止めてしまう」リスクが低い設計です。
SiteGuard Cloud Edition は純国産のWAFエンジン「SiteGuard」をベースにした、シグネチャベースの高精度検知が強みです。特にWordPressやMovable TypeなどのCMS(コンテンツ管理システム)に対する攻撃パターンを豊富に持っており、CMSサイトの保護に特化した防御ルールが用意されています。シグネチャの更新が迅速で、新たな脆弱性が公開された際にいち早く対応するのも安心材料です。国内のレンタルサーバー事業者にも多く採用されている実績があります。
比較② 導入・運用のしやすさ ── 手間なく始められるか
| 項目 | 攻撃遮断くん | Scutum | SiteGuard Cloud Edition |
|---|---|---|---|
| 導入方式 | ◎ DNS切り替え型+エージェント連動型を選択可能 | ◎ DNS切り替えのみで完了 | ◎ DNS切り替えのみで完了 |
| 導入にかかる時間 | ◎ 最短1営業日〜 | ◎ 最短1週間程度 | ◎ 最短数日〜 |
| 既存環境への影響 | ◎ サーバー側の変更不要(DNS型の場合) | ◎ サーバー側の変更不要 | ◎ サーバー側の変更不要 |
| 管理画面 | ◎ 日本語GUI・直感的な操作 | ◎ シンプルな日本語管理画面 | ◎ 日本語GUI・詳細な設定が可能 |
| シグネチャ更新 | ◎ ベンダー側で自動更新 | ◎ ベンダー側で自動更新 | ◎ ベンダー側で自動更新 |
| チューニング | ◎ ベンダー側で対応(カスタムルールも可) | ◎ ベンダー側で対応(個別チューニング可) | ○ 基本はベンダー対応(一部セルフ設定) |
| マルチドメイン対応 | ◎ 複数FQDN対応 | ◎ FQDN追加で対応 | ◎ 複数FQDN対応 |
導入・運用のしやすさの総評:
攻撃遮断くん はDNS切り替え型に加えて、Webサーバーにエージェントを導入する方式も選択できるのが特徴です。DNS切り替え型であればサーバー側の変更は不要で、最短1営業日で導入が完了します。管理画面は日本語で直感的に操作でき、攻撃検知のルールチューニングもベンダー側が対応してくれるため、セキュリティの専門知識がなくても運用できます。
Scutum はDNS設定を変更するだけで導入が完了するシンプルさが最大の魅力です。Webサーバーにソフトウェアをインストールする必要がなく、既存のサーバー環境に一切手を加えずにWAFを適用できます。シグネチャの更新やルールのチューニングはすべてベンダー側が行うため、導入後の運用負荷が極めて低いのが特徴です。「WAFを入れたいが、運用できる人がいない」という企業にとって最も始めやすいサービスといえます。
SiteGuard Cloud Edition もDNS切り替え型で導入は容易です。管理画面からは検知ルールの有効/無効を細かく設定できるため、自社のWebアプリケーションに合わせた詳細なカスタマイズが可能です。CMS向けの防御ルールはあらかじめ用意されているため、WordPressサイトであれば導入直後から高い防御力を発揮します。ただし、細かい設定を行う場合はある程度のセキュリティ知識が求められる場面もあります。
比較③ レポート・可視化 ── 攻撃状況を把握できるか
| 項目 | 攻撃遮断くん | Scutum | SiteGuard Cloud Edition |
|---|---|---|---|
| ダッシュボード | ◎ リアルタイムの攻撃可視化 | ◎ 攻撃統計のグラフ表示 | ○ 検知ログの一覧表示 |
| 攻撃レポート | ◎ 月次レポート自動生成 | ◎ 月次レポート提供 | ○ ログベースの集計 |
| 攻撃元の可視化 | ◎ 攻撃元IPの国別・種類別の表示 | ◎ 攻撃種類・送信元の分析 | ○ 検知ログから確認可能 |
| アラート通知 | ◎ メール通知・管理画面通知 | ◎ メール通知 | ○ メール通知対応 |
| 経営層向けレポート | ◎ 視覚的なレポートで報告しやすい | ◎ 分かりやすいサマリーレポート | △ 技術的なログが中心 |
レポート・可視化の総評:
攻撃遮断くん はリアルタイムの攻撃可視化ダッシュボードが充実しており、「いま自社のWebサイトにどのような攻撃が来ているか」をひと目で把握できます。月次レポートも自動生成されるため、経営層やクライアントへの報告資料としてそのまま活用できるのが便利です。攻撃元の国別表示や攻撃種類別の統計など、「セキュリティ対策をしっかり行っている」ことを社内外にアピールできるレポーティング機能が揃っています。
Scutum も月次レポートを提供しており、攻撃の種類や送信元を分かりやすく分析できます。レポートの内容はシンプルにまとまっているため、セキュリティの専門知識がなくても攻撃状況を理解しやすい設計です。
SiteGuard Cloud Edition は検知ログの確認が中心で、ダッシュボードのビジュアル面では他の2サービスに比べてやや控えめです。技術的なログは詳細に確認できるため、セキュリティ担当者がいる企業であれば問題ありませんが、経営層向けの報告資料として使うには加工が必要になる場合があります。
比較④ サポート体制 ── 困ったときに頼れるか
| 項目 | 攻撃遮断くん | Scutum | SiteGuard Cloud Edition |
|---|---|---|---|
| サポート窓口 | ◎ 電話 / メール / チャット | ◎ 電話 / メール | ◎ 電話 / メール |
| 対応時間 | ◎ 24時間365日(緊急時) | ○ 平日営業時間内(緊急時は別途対応) | ○ 平日営業時間内 |
| 日本語対応 | ◎ 完全日本語対応 | ◎ 完全日本語対応 | ◎ 完全日本語対応 |
| 導入支援 | ◎ 専任担当による導入サポート | ◎ 導入時の設定サポート | ◎ 導入ガイド・技術サポート |
| 緊急対応 | ◎ インシデント発生時の緊急対応あり | ◎ 緊急時の対応体制あり | ○ 営業時間内の対応が基本 |
| チューニング代行 | ◎ 誤検知対応・カスタムルール設定 | ◎ 個別チューニング対応 | ○ 基本的なチューニング対応 |
サポート体制の総評:
攻撃遮断くん は24時間365日のサポート体制が最大の強みです。Webサイトへの攻撃は深夜や休日にも発生するため、いつでも相談できる窓口があるのは大きな安心材料です。専任の担当者が導入から運用まで伴走してくれるため、初めてWAFを導入する企業にとって心強いサポートです。誤検知が発生した場合のチューニング対応も迅速です。
Scutum は平日営業時間内の対応が基本ですが、緊急時には別途対応してくれる体制が整っています。導入時の設定サポートや個別のチューニング対応にも応じてくれるため、「導入はしたいが設定に不安がある」という企業でも安心して始められます。国内クラウドWAFシェアNo.1の実績に基づくノウハウで、的確なアドバイスを受けられるのもメリットです。
SiteGuard Cloud Edition も電話・メールでの日本語サポートに対応しています。平日営業時間内の対応が基本で、深夜・休日の緊急対応を重視する場合は上位プランや別途契約が必要になる場合があります。ただし、導入ガイドや技術ドキュメントが充実しているため、ある程度のセキュリティ知識がある担当者であればセルフサービスで運用できます。
比較⑤ 料金体系 ── いくらで始められるか
| 項目 | 攻撃遮断くん | Scutum | SiteGuard Cloud Edition |
|---|---|---|---|
| 初期費用 | 個別見積り | 98,000円〜 | 100,000円〜 |
| 月額料金 | 10,000円〜(Webサイトプラン・1FQDN) | 29,800円〜(〜500kbyte/s) | 25,000円〜(通信量に応じた課金) |
| 課金体系 | FQDN数+プランに応じた月額課金 | ピークトラフィックに応じた月額課金 | 通信量+FQDN数に応じた月額課金 |
| DDoS対策 | 別プラン(DDoSセキュリティタイプ) | 基本プランに含む | 基本プランに含む |
| 最低契約期間 | 1年間〜 | 1年間〜 | 1年間〜 |
| 無料トライアル | ○ 要問い合わせ | ○ 要問い合わせ | ○ 要問い合わせ |
料金体系の総評:
攻撃遮断くん は月額10,000円〜(Webサイトプラン・1FQDN)と、3サービスの中で最もリーズナブルな月額料金から始められます。「まず1つのWebサイトにWAFを導入したい」という企業にとって、コスト面でのハードルが低い選択肢です。ただし、DDoS対策を追加する場合は別プラン(DDoSセキュリティタイプ)の契約が必要になるため、必要な防御レベルに応じた見積りを取るのがおすすめです。
Scutum は月額29,800円〜で、ピークトラフィック(最大通信量)に応じた課金体系を取っています。DDoS対策やBot対策の基本機能が月額料金に含まれているため、「追加オプションなしで必要な防御機能がすべて揃う」シンプルな料金体系が魅力です。初期費用は98,000円〜で、月額と合わせると中規模以上のWebサイトを持つ企業に適した価格帯です。
SiteGuard Cloud Edition は月額25,000円〜で、通信量とFQDN数に応じた課金体系です。CMS保護に特化した防御ルールが標準で含まれているため、WordPressサイトを運営している企業にとっては費用対効果の高い選択肢です。初期費用は100,000円〜で、Scutumと同水準です。
クラウドWAFの料金はWebサイトのトラフィック量や保護するドメイン数によって大きく変わるため、自社の環境を伝えたうえで正式な見積りを取るのが最も確実です。攻撃遮断くんは専任担当者による無料の診断・提案を行っており、ScutumとSiteGuard Cloud Editionもトライアル環境の提供について相談できます。まずは各社に問い合わせて、自社のWebサイトに合った構成と費用感を確認してみましょう。
WAFはWebアプリケーションへの攻撃を防ぐための重要な対策ですが、それだけでセキュリティが完結するわけではありません。WAFが守るのは「Webアプリケーション層への外部からの攻撃」であり、サーバーOSの脆弱性対策・SSL/TLS証明書の管理・Webアプリケーション自体のセキュアコーディング・アクセス権限の管理など、多層的なセキュリティ対策と組み合わせることが大切です。WAFの導入を機に、自社のWebセキュリティ全体を見直すきっかけにするのがおすすめです。
導入前に確認しておきたいポイント
「何を守りたいか」を明確にすることが大切です
WAFの導入を検討する前に、「どのWebサイト・Webアプリケーションを守りたいか」「そのサイトではどのような情報を扱っているか」を整理しておきましょう。コーポレートサイト(情報発信のみ)とECサイト(個人情報・決済情報を扱う)では、求められる防御レベルが大きく異なります。守るべき対象を明確にすることで、最適なプランを選びやすくなります。
「誤検知(False Positive)」への対応方針を確認することがポイントです
WAFの導入後に最も起こりやすいトラブルが「誤検知」── 正常なアクセスを攻撃と判定して遮断してしまうことです。たとえば、ECサイトの検索フォームに特定の文字列を入力するとWAFがブロックしてしまう、といったケースがあります。導入前に「誤検知が発生した場合、どのように対応してくれるか」「チューニングは誰が行うか」を各サービスに確認しておくと安心です。
「SSL証明書」の取り扱いを確認しておきましょう
DNS切り替え型のクラウドWAFでは、WAFがHTTPS通信を復号して検査する必要があるため、SSL証明書の設定が関わってきます。多くのクラウドWAFでは、WAF側にSSL証明書を設定する仕組みが用意されていますが、証明書の管理方法はサービスによって異なります。導入前に「証明書の持ち込みが必要か」「WAF側で証明書を発行してくれるか」を確認しておくとスムーズです。
よくある質問
編集部の結論
大切なのは「有名なWAFを選ぶこと」ではなく、「自社のWebサイトの規模・守るべきデータの種類・運用体制を踏まえ、攻撃を確実に防ぎつつ正常なアクセスを妨げないWAF環境を構築すること」です。
「リーズナブルな月額から始めたい」「24時間365日のサポートが欲しい」「DDoS対策も含めた包括的な防御を求めている」企業には攻撃遮断くんがおすすめです。
「国内クラウドWAFシェアNo.1の実績と信頼性を重視したい」「機械学習による誤検知の少ない検知を求めている」「運用の手間を極力かけたくない」企業にはScutumがおすすめです。
「WordPressなどCMSサイトの保護を重視したい」「国産WAFエンジンの高精度な検知を求めている」「検知ルールを細かくカスタマイズしたい」企業にはSiteGuard Cloud Editionがおすすめです。
迷ったら、まず各サービスに問い合わせて「自社のWebサイトにはどのプランが適しているか」の提案を受けてみましょう。そして、可能であればトライアル環境で「誤検知が発生しないか」「管理画面の使いやすさ」を確認してからサービスを決定するのがポイントです。
まとめ:選び方の3つのポイント
- リーズナブル+包括的防御+24時間サポートなら → 攻撃遮断くん(サイバーセキュリティクラウド運営・月額10,000円〜・DNS切り替え型/エージェント連動型・AIエンジン「Cyneural」搭載・サイバー脅威インテリジェンス活用・SQLインジェクション/XSS/DDoS対応・Bot検知・API保護・リアルタイム攻撃可視化ダッシュボード・月次レポート自動生成・24時間365日サポート・専任担当者による導入支援・国内導入実績トップクラス)
- シェアNo.1の信頼性+低運用負荷+誤検知の少なさなら → Scutum(セキュアスカイ・テクノロジー運営・月額29,800円〜・初期費用98,000円〜・DNS切り替え型・11年連続国内クラウドWAFシェアNo.1・AI/機械学習による異常検知・シグネチャ+スコアリングの多層検知・低誤検知率・月次レポート提供・シグネチャ自動更新・個別チューニング対応・電話/メールサポート・日本語完全対応)
- CMS保護特化+国産WAFエンジン+細かいカスタマイズなら → SiteGuard Cloud Edition(EGセキュアソリューションズ運営・月額25,000円〜・初期費用100,000円〜・DNS切り替え型・純国産WAFエンジン「SiteGuard」搭載・WordPress/Movable Type等CMS特化防御ルール・トラステッド・シグネチャによる高精度検知・迅速なシグネチャ更新・検知ルールの細かいカスタマイズ可能・国内レンタルサーバー事業者に多数採用・電話/メールサポート・日本語完全対応)