ECサイト構築のためのプラットフォーム比較イメージ
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StackPicks編集部|SaaSツール専門の比較メディア。すべての記事は**編集部が実際にツールを操作し、検証した情報だけ**をお届けしています。机上の比較ではなく、実際に触った上での評価です。記事内のリンクから収益を得る場合がありますが、評価・推奨はすべて編集部の独立した判断に基づいています。

「どれでもいいから早く始めたい」が一番危ない

結論から言います。 Shopify・BASE・STORESは、どれも「ECサイトを作れるサービス」ですが、想定している事業者の規模とフェーズがまったく違います。

「無料だから」でBASEを選んだ結果、月商50万円を超えた途端に手数料が利益を圧迫する。逆に「高機能だから」でShopifyを選んだら、管理画面が難しすぎて商品登録すら進まない。こうした失敗を編集部は何度も見てきました。

この記事で分かること
・3サービスの「本質的な違い」──なぜ料金表だけで選ぶと失敗するのか
・あなたの事業フェーズに合うプラットフォームはどれか──3つの判断基準
・実際に開設してみて分かった、各サービスの「触ってみないと分からない差」
・プラットフォーム移行のリアルな手間とリスク

よくある失敗パターン

失敗パターン 1:BASEで開設したハンドメイド作家

「無料で始められる」に惹かれてBASEで開店。月10件ほどの注文で順調に成長し、月商が40万円を超えたあたりで異変に気づいた。決済手数料+サービス利用料で毎月3万円近くが消えている。 STORESの有料プランに切り替えれば手数料が下がると知ったが、商品データや顧客情報の移行に2週間かかり、その間の売上機会を逃した。

失敗パターン 2:Shopifyを選んだ個人経営のセレクトショップ

「海外展開もできるし、将来性がある」とShopifyのベーシックプランを契約。ところが英語ベースの管理画面に苦戦し、テーマのカスタマイズにも専門知識が必要だった。3ヶ月経っても商品ページが10点しか完成せず、月額費用だけが積み上がった。 結局STORESに乗り換え、1日で20商品を登録できた。

重要:EC プラットフォーム選びで最も多い失敗は「今の自分」ではなく「理想の将来」に合わせて選ぶことです。まだ月商10万円の段階でShopifyの高度な機能は必要ありません。大切なのは「今の事業規模と半年後の現実的な成長」に合ったサービスを選ぶことです。

基本スペック比較(2026年4月最新)

まずは客観的なデータを整理します。

項目ShopifyBASESTORES
初期費用0円0円0円
月額費用$33(ベーシック)0円(フリー)/ 月額5,980円(グロース)0円(フリー)/ 月額3,480円(ベーシック)
決済手数料3.4%〜3.6%+40円(フリー)/ 2.9%(グロース)5.0%(フリー)/ 3.6%(ベーシック)
サービス利用料なし3%(フリーのみ)なし
商品登録数無制限無制限無制限
独自ドメイン対応対応対応
デザインテンプレート200種以上(有料含む)80種以上48種以上
海外販売標準対応(多通貨・多言語)英語対応あり(限定的)非対応
管理画面の日本語対応(一部英語表記あり)完全日本語完全日本語
アプリ/拡張機能8,000以上のアプリストア70以上のApps限定的
電話サポートあり(日本語)なし(メール・チャット)なし(メール)

Shopifyを選ぶべきケース

Shopify が最適

Shopifyの管理画面でEC運営を行う事業者

本格的にECを事業の柱にしたい

Shopifyは「ECで本気で稼ぐ」ための基盤です。月額$33は決して安くありませんが、その分だけ機能の厚みが桁違いです。

8,000以上のアプリストア、高度な在庫管理、サブスクリプション販売、BtoB卸売機能——事業が成長しても「機能が足りない」で行き詰まることがほぼありません。

  • 月商50万円以上、または半年以内にその規模を目指している
  • 海外のお客様にも販売したい
  • 定期購入・会員制・卸売など複雑な販売形態がある
  • Instagram・TikTokなどSNS連携で本格的に集客したい
Shopifyのデメリット(正直に書きます)
・月額費用が円安の影響で実質5,000円前後と高め
・管理画面に英語表記が残っている箇所がある
・テーマのカスタマイズにはHTML/CSS/Liquidの知識が必要
・アプリを入れすぎるとサイト表示速度が低下する
・日本独自の決済(コンビニ払い等)は追加設定が必要

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BASEを選ぶべきケース

BASE が最適

BASEでシンプルなネットショップを運営するイメージ

とにかく今日、ネットショップを開きたい

BASEの最大の強みは**「開設までの速さ」**です。編集部で実際に計測したところ、アカウント作成から最初の商品を公開するまで最短30分で完了しました。

管理画面は徹底的にシンプルで、EC運営の経験がゼロでも迷いません。「まず1個売ってみる」という最初の一歩には、BASEが最も適しています。

  • EC初心者で、まず小さく始めたい
  • 商品数が30点以下
  • 月額固定費ゼロで始めたい(売れた分だけ手数料を払うモデル)
  • ハンドメイド・アート・食品など個人クリエイター系
BASEのデメリット(正直に書きます)
・フリープランの手数料は「決済3.6%+40円」+「サービス利用料3%」で実質6.6%+40円と高い
・月商が増えるほど手数料負担が重くなる(月商50万円で約3.3万円)
・デザインの自由度がShopifyに比べて低い
・SEO関連の設定項目が少ない
・BtoB機能や高度な在庫管理には非対応

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STORESを選ぶべきケース

STORES が最適

STORESで多機能なネットショップを構築するイメージ

コストと機能のバランスを取りたい

STORESは、BASEの手軽さとShopifyの機能性の「いいとこ取り」を狙ったプラットフォームです。特にベーシックプラン(月額3,480円)に切り替えたときのコストパフォーマンスが光ります。

決済手数料が3.6%に下がるため、月商15万円を超えるとフリープランより有料プランのほうがトータルコストが安くなります。 この損益分岐点の低さがSTORESの大きな強みです。

  • 月商10〜50万円の成長フェーズにいる
  • 予約販売・デジタルコンテンツ販売を行いたい
  • 実店舗とネットショップを連携させたい(STORES レジ連携)
  • 日本語の管理画面で迷わず操作したい
STORESのデメリット(正直に書きます)
・海外販売には対応していない
・アプリ/拡張機能のエコシステムがShopifyに大きく劣る
・フリープランの決済手数料5.0%はBASEより高い場合がある
・デザインテンプレートの種類が少ない
・大規模EC(月商500万円超)には機能不足

STORES で無料ショップを開設する →

判断フローチャート:あなたの事業に合うのはどれ?

ECプラットフォームの選択を検討するビジネスオーナー

以下の3つの質問に答えるだけで、最適な選択が見えてきます。

Q1. 現在の月商(または見込み月商)はいくらですか?

  • 月商10万円未満 → BASE(固定費ゼロで始められる)
  • 月商10〜50万円 → STORES ベーシックプラン(手数料と月額のバランスが最適)
  • 月商50万円以上 → Shopify(機能・拡張性で回収できる)

Q2. 海外のお客様に販売する予定はありますか?

  • ある(または将来的に検討) → Shopify一択
  • ない。国内販売のみ → BASEまたはSTORES

Q3. ECサイト運営にどれくらい時間を割けますか?

  • 片手間でやりたい(本業の合間に) → BASE(最もシンプル)
  • 週10時間以上は割ける → STORESまたはShopify
手数料シミュレーション(月商30万円の場合)
Shopify ベーシック:月額約5,000円 + 決済手数料10,200円 = 約15,200円
BASE フリープラン:月額0円 + 手数料合計19,800円+α = 約20,000円
STORES ベーシック:月額3,480円 + 決済手数料10,800円 = 約14,280円
月商30万円の時点で、STORESベーシックが最もコストが低くなります。

編集部の結論

大切なのは「今の売上規模」に合わせて選ぶこと。将来の理想ではなく、現状に合った判断を。

月商10万円未満で、まず最初の一歩を踏み出す段階ならBASE。固定費ゼロで「売れる感覚」を掴むことが最優先です。

月商が10万円を超えてきたらSTORES ベーシックに切り替える。手数料率が下がり、利益が残りやすくなります。

月商50万円を超え、商品数やSNS連携・海外展開など「やりたいこと」が増えてきたらShopify。この段階なら月額費用は十分にペイします。

大切なのは、プラットフォームは「引っ越し」できるということ。最初の選択で一生が決まるわけではありません。今の事業に合ったサービスで始め、成長に合わせて乗り換えるのが最もリスクの低い戦略です。

よくある質問

BASEやSTORESからShopifyへの移行は大変ですか?
商品データはCSVでエクスポート/インポートできるため、商品数が100点以下なら1〜2日で移行可能です。ただし、顧客データ(購入履歴・会員情報)の完全移行は難しく、既存顧客には新ショップのURLを案内し直す必要があります。移行期間中は旧サイトと新サイトを並行稼働させるのがおすすめです。
Shopifyは日本語でサポートを受けられますか?
はい。Shopifyは日本語によるメール・チャット・電話サポートを提供しています。ただし、電話サポートは混雑時に待ち時間が発生することがあります。また、アプリストアの多くのアプリは英語のみのドキュメントなので、拡張機能を使いこなすにはある程度の英語力があると有利です。
フリープランだけで本格的にECを運営できますか?
月商5万円程度までなら可能です。ただし、BASEのフリープランは実質6.6%超の手数料、STORESのフリープランは5.0%の決済手数料がかかります。月商が10万円を超えると手数料だけで5,000〜7,000円を支払うことになり、有料プランのほうがトータルで安くなります。「無料」にこだわりすぎると逆に損をするケースが多いです。
実店舗とネットショップを連携させたい場合はどれがいいですか?
STORESが最も手軽です。STORES レジ(POSレジ)を使えば、実店舗の在庫とネットショップの在庫を自動連携できます。Shopifyも「Shopify POS」で実店舗連携が可能ですが、日本での導入実績はSTORESのほうが豊富です。BASEには公式のPOS連携機能はありません。

まとめ:迷ったら「無料で全部触る」が最短ルート

最も確実なのは、3サービスすべてを無料で開設してみることです。どれも初期費用ゼロで始められます。

  • BASE → 無料でショップを開設し、商品を3つ登録してみる(所要時間:30分)
  • STORES → 無料プランで開設し、管理画面の使い勝手を確認する(所要時間:40分)
  • Shopify → 3日間の無料体験で管理画面とテーマ設定を試す(所要時間:1時間)

実際に触れば、どれが自分の事業スタイルに合うか、半日で分かります。スペック表を眺めて悩む時間があるなら、今すぐ無料で試してください。