MacBookに表示されたWebサイトのワイヤーフレーム — ノーコードWebサイト制作のイメージ
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「ホームページを作りたいけど、コーディングなんてできない…」── その悩み、ノーコードツールで解決できます

結論から言います。 ノーコードWebサイト制作ツールを選ぶうえで最も重要なのは、「テンプレートの数」ではなく「自社が求めるデザインの自由度と、運用時のメンテナンスのしやすさ」です。

中小企業にとって、自社のWebサイトは名刺代わりの存在です。しかし、Web制作会社に依頼すれば数十万円〜数百万円の初期費用がかかり、ちょっとしたテキスト修正にも追加費用が発生するケースは少なくありません。こんな悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。

  • 会社のホームページがないため、取引先に「Webサイトはありますか?」と聞かれて困ったことがある
  • Web制作会社に依頼したいが、初期費用50万円〜と言われて二の足を踏んでいる
  • WordPressを勧められたが、サーバー契約やプラグイン管理が面倒そうで踏み出せない
  • 名刺に載せるURLがSNSのプロフィールページしかなく、信頼感に不安を感じている
  • テキストの修正や写真の差し替えなど、簡単な更新を自分でできるようにしたい

今回は日本の中小企業で導入が急増している3つのノーコードWebサイト制作ツール──STUDIO・Wix・ペライチ──を、実際の導入を想定した観点で比較します。

この記事で分かること
・STUDIO / Wix / ペライチ の「本質的な違い」── 向いている企業・向いていない企業
・デザインの自由度 ── テンプレートのカスタマイズ性と、オリジナルデザインの実現力
・日本語対応・日本市場向け機能 ── フォント・テンプレート・サポートの充実度
・SEO対策の機能 ── 検索エンジンに見つけてもらうための設定のしやすさ
・料金体系 ── 無料プランの制限と、有料プランのコストパフォーマンス

ノーコードWebサイト制作の基礎知識 ── WordPress時代からの変化

比較に入る前に、Webサイト制作を取り巻く環境の変化を簡単に整理しておくのがポイントです。

ノーコードツールの台頭 ── かつてWebサイト制作といえば、HTML/CSSの知識が必須か、WordPressのようなCMSをサーバーにインストールする方法が主流でした。しかし2020年代に入り、ブラウザ上でドラッグ&ドロップするだけでプロ品質のサイトを作れるノーコードツールが急速に普及しています。

日本発ツールの充実 ── 海外製ツールが多い中、STUDIOやペライチなど日本発のサービスも登場し、日本語フォントの充実や国内決済への対応など、日本市場に特化した機能を備えています。

ノーコードツールなら専門知識ゼロでも本格サイトが作れます
今回比較する3サービスはいずれもコーディング不要で、テンプレートを選んでテキストや画像を差し替えるだけでWebサイトが完成します。サーバーの契約や管理も不要で、ツールの月額料金だけでホスティングまで含まれているのが大きな特徴です。

3サービスの基本比較 ── まず全体像を掴みましょう

項目STUDIOWixペライチ
運営会社STUDIO株式会社(日本)Wix.com Ltd.(イスラエル)株式会社ペライチ(日本)
サービス開始2018年2006年2015年
初期費用なしなしなし
月額料金無料〜 / 有料は1,580円〜/月無料〜 / 有料は900円〜/月無料〜 / 有料は1,465円〜/月
無料プランあり(STUDIO のサブドメイン)あり(Wix のサブドメイン+広告表示)あり(1ページのみ)
独自ドメイン有料プランから有料プランから有料プランから
日本語テンプレート豊富(日本語ネイティブ設計)多数(グローバル+日本語対応)豊富(日本市場特化)
デザイン自由度非常に高い高いテンプレートベース
特徴デザイナー品質のサイト制作オールインワンの多機能性1ページ完結の手軽さ

STUDIO ── 日本発、デザイナー品質のサイトをノーコードで

STUDIOが選ばれる理由

STUDIOは、日本発のノーコードWebサイト制作ツールです。最大の特徴はデザインの自由度の高さ。テンプレートをそのまま使うだけでなく、ピクセル単位でレイアウトを調整でき、プロのWebデザイナーが手がけたような洗練されたサイトを作ることができます。日本語フォントが豊富に用意されている点も、日本企業にとって大きな魅力です。

STUDIOの強み:

  • 圧倒的なデザイン自由度 ── ドラッグ&ドロップでありながら、レイアウト・アニメーション・インタラクションを細かく制御可能
  • 日本語フォントの充実 ── Google Fontsの日本語フォントに加え、STUDIO独自の日本語Webフォントも利用可能
  • リアルタイム共同編集 ── チームメンバーと同時に編集でき、デザインの確認や修正がスムーズ
  • レスポンシブ対応が直感的 ── PC・タブレット・スマホそれぞれの表示を個別に調整できるビジュアルエディター
  • CMS機能内蔵 ── ブログやお知らせなど、定期的に更新するコンテンツを管理画面から簡単に投稿
STUDIOのデメリット(正直に書きます)
・自由度が高いぶん、デザインセンスがないと「それなり」のサイトになりやすい
・テンプレートをカスタマイズする際の学習コストがWixやペライチよりやや高い
・ECサイト(ネットショップ)の構築には対応していない
・問い合わせフォーム以外の高度なフォーム機能(条件分岐・ファイルアップロード等)は外部連携が必要
・アクセス解析はGoogle Analytics連携が前提で、ダッシュボード上の簡易分析は限定的

STUDIOが特に向いている企業

  • ブランドイメージを重視し、デザインにこだわったコーポレートサイトを作りたい
  • Web制作会社に依頼する予算はないが、安っぽいサイトは避けたい
  • 社内にデザインに詳しいメンバーがいる(またはデザイナーと協業する予定がある)
  • 日本語フォントにこだわりたい(明朝体・ゴシック体の選択肢が豊富)
  • ブログやお知らせの更新を自社で定期的に行いたい

STUDIOを無料で試す →

Wix ── グローバル2億人が利用、機能の総合力で選ぶなら

Wixが選ばれる理由

Wixは、世界で2億人以上が利用するグローバル最大級のWebサイト制作プラットフォームです。最大の特徴は機能の総合力。Webサイト制作はもちろん、ネットショップ・予約システム・ブログ・メルマガ・CRMまで、ビジネスに必要な機能がほぼすべてワンストップで揃っています。

Wixの強み:

  • 900以上のテンプレート ── 業種別に最適化されたテンプレートが豊富で、選ぶだけでプロ品質のサイトが完成
  • Wix ADI(AI自動設計) ── 質問に答えるだけでAIがサイトを自動生成、後から自由にカスタマイズ可能
  • ECサイト・予約機能内蔵 ── ネットショップや来店予約、イベント予約まで追加費用なしで構築可能
  • アプリマーケット ── 300以上のアドオンで、チャット・SNS連携・会員制サイトなど機能を自由に追加
  • SEOウィザード ── 初心者向けのSEO設定ガイドで、検索エンジン対策をステップバイステップで実施
Wixのデメリット(正直に書きます)
・テンプレートを一度選ぶと別のテンプレートに変更できない(ゼロから作り直す必要がある)
・機能が多すぎて、シンプルなサイトを作りたいだけの場合は操作に迷うことがある
・日本語テンプレートは増えているが、英語圏向けデザインが中心のものも混在
・無料プランではWixの広告が表示され、独自ドメインも使えない
・サイトの表示速度がSTUDIOと比べるとやや遅くなるケースがある

Wixが特に向いている企業

  • Webサイトだけでなく、ネットショップや予約機能も一つのツールでまとめたい
  • テンプレートを選んで、テキストと画像を差し替えるだけで完成させたい
  • 将来的にメルマガ配信や会員制サイトなど、機能を段階的に拡張していきたい
  • AIに自動でサイトのたたき台を作ってもらい、そこから微調整したい
  • グローバル展開も視野に入れており、多言語サイトの構築が必要

Wixの無料プランを試す →

ペライチ ── 日本の中小企業に最適化、1ページから始める手軽さ

ペライチが選ばれる理由

ペライチは、日本の中小企業・個人事業主に特化したWebサイト制作ツールです。最大の特徴は圧倒的な手軽さ。テンプレートを選び、あらかじめ用意された「ブロック」を組み合わせるだけで、最短30分でランディングページが完成します。「まず1ページだけ作りたい」というニーズにぴったりのサービスです。

ペライチの強み:

  • 最短30分でサイト公開 ── テンプレート選択→テキスト編集→公開の3ステップで、ITに詳しくない方でも迷わない
  • 日本市場に完全特化 ── テンプレート・サポート・決済すべてが日本語ネイティブ対応
  • ブロック組み立て方式 ── 「ヘッダー」「料金表」「よくある質問」などの完成済みブロックを並べるだけ
  • ペライチ決済 ── 月額課金・都度払い・サブスクリプション対応の決済機能が内蔵
  • 手厚いサポート ── 日本語チャットサポートに加え、全国のサポーターによる対面サポートも利用可能
ペライチのデメリット(正直に書きます)
・デザインの自由度はSTUDIOやWixより低く、ブロックの枠を超えたカスタマイズは難しい
・無料プランは1ページのみで、複数ページのサイトには有料プランが必要
・ブログ機能は有料プラン限定で、SEO向けのコンテンツマーケティングには不向き
・多言語サイトの構築には対応していない
・サイトの表示デザインが「ペライチっぽさ」を感じさせることがあり、大手企業のコーポレートサイトには不向き

ペライチが特に向いている企業・個人事業主

  • 「まず1ページだけ」会社概要やサービス紹介のページを作りたい
  • ITに詳しい人がおらず、とにかく簡単にWebサイトを公開したい
  • セミナーやイベントの告知・申し込みページをすぐに作りたい
  • 日本語のサポートが手厚いサービスを選びたい
  • ランディングページ(LP)を自社で素早く作り、広告と連携させたい

ペライチを無料で試す →

機能別の詳細比較 ── 実務で差がつくポイント

デザインの自由度

項目STUDIOWixペライチ
レイアウト自由度◎ ピクセル単位で自由配置○ テンプレート内で柔軟に調整△ ブロック単位の並べ替え
アニメーション◎ スクロール連動・ホバー等○ 基本的なアニメーション対応△ フェードイン程度
日本語フォント◎ 30種類以上○ Google Fonts対応○ 主要フォント対応
レスポンシブ◎ デバイスごとに個別調整◎ 自動+手動調整○ 自動対応
コード編集△ 限定的◎ Velo(フルコード可)× 非対応

SEO・マーケティング機能

項目STUDIOWixペライチ
メタタグ設定○ 各ページ個別設定可◎ SEOウィザード付き○ 基本設定可
OGP設定○ 対応○ 対応○ 対応
Google Analytics連携○ 対応◎ 独自分析+GA対応○ 有料プランで対応
ブログ機能○ CMS内蔵◎ フル機能ブログ△ 有料プラン限定
フォーム○ 基本フォーム対応◎ 高機能フォームビルダー○ 問い合わせフォーム対応

料金プラン比較

プランSTUDIOWixペライチ
無料STUDIOサブドメイン
基本機能利用可
Wixサブドメイン
広告表示あり
1ページのみ
基本機能利用可
エントリー1,580円/月
独自ドメイン・フォーム
900円/月(パーソナル)
独自ドメイン・広告非表示
1,465円/月(ライト)
3ページ・独自ドメイン
ビジネス3,980円/月
CMS・共同編集・GA連携
1,500円/月(スモールビジネス)
EC・予約機能
2,950円/月(レギュラー)
5ページ・ブログ機能
上位9,980円/月
優先サポート・高度機能
2,700円/月(ビジネス)
上位EC・自動化
4,378円/月(ビジネス)
20ページ・決済機能
料金を比較する際の注意点
月額料金だけでなく、「その料金で何ページ作れるか」「独自ドメインの費用は含まれるか」「SSL証明書は標準か」を必ず確認するのがポイントです。3サービスとも有料プランにはSSL(HTTPS)が標準で含まれています。ペライチはプランによってページ数の上限が異なるため、必要なページ数を事前に見積もっておくのが大切です。

利用シーン別おすすめ ── 「自社に合うのはどれ?」を3分で判断

シーン1:コーポレートサイトを本格的に作りたい → STUDIO

「会社の顔」となるコーポレートサイトは、デザインの品質が企業の信頼性に直結します。STUDIOなら、テンプレートをベースにしつつも細部までこだわったデザインが実現でき、日本語フォントの選択肢も豊富です。ブログやお知らせの更新もCMS機能で自社対応できるため、制作会社に頼らない運用体制を築けます。

シーン2:ECサイトや予約機能も一緒に構築したい → Wix

Webサイトに加えてネットショップや予約システムも必要な場合、Wixなら一つのプラットフォームで完結します。美容室の予約、飲食店のテイクアウト注文、セミナーの申し込みなど、業種に応じた機能をアドオンで追加できる柔軟性は他のツールにない強みです。

シーン3:まず1ページだけ、とにかく今すぐ公開したい → ペライチ

新サービスの告知ページ、採用ページ、イベントの申し込みページなど、「今すぐ1ページだけ必要」というシーンではペライチが最適です。テンプレートを選んでテキストを書き換えるだけで30分以内に公開でき、日本語サポートも手厚いため、ITに不慣れな方でも安心して使えます。

導入前に確認しておきたい3つのポイント

ポイント1:「何ページ必要か」を先に決める

ペライチは無料で1ページ、ライトプランで3ページと、ページ数に制限があります。5ページ以上のサイトを作る場合は、ページ数に制限のないSTUDIOやWixのほうがコストパフォーマンスが高くなることがあります。

ポイント2:無料プランの制限を理解する

3サービスとも無料プランが用意されていますが、ビジネス利用では有料プランへの移行が前提です。無料プランの制限(サブドメイン表示・広告表示・ページ数制限)を確認し、有料プランの料金も含めて比較するのが大切です。

ポイント3:独自ドメインの準備

3サービスとも有料プランから独自ドメインが利用可能です。すでに独自ドメインを持っている場合はDNS設定の変更だけで接続できます。まだ持っていない場合は、サービス内で新規取得するか、お名前.comやムームードメインで事前に取得しておくとスムーズです。

まずは無料プランで「触って比べる」のが一番です
3サービスとも無料プランで実際にサイトを作ってみることができます。テンプレートの雰囲気、エディターの操作感、公開までの手順を体感してから、有料プランへの移行を検討するのがおすすめです。30分あれば各サービスの基本的な使い心地を確認できます。

よくある質問

コーディングの知識がまったくなくても使えますか?
3サービスとも、コーディングの知識は一切不要です。テンプレートを選び、テキストや画像を差し替えるだけでWebサイトを作成・公開できます。ただし、STUDIOはデザインの自由度が高いぶん、レイアウトの調整にやや慣れが必要です。最も簡単なのはペライチで、ブロックを並べるだけの直感的な操作で完成します。
WordPressから乗り換えることはできますか?
コンテンツ(テキストや画像)は手動でコピーする必要がありますが、乗り換え自体は問題ありません。独自ドメインを使用している場合は、DNS設定を変更するだけで同じURLのまま移行できます。ブログ記事が多い場合は、CMS機能が充実しているSTUDIOやWixへの移行がスムーズです。
スマートフォンでの表示は自動対応ですか?
3サービスとも、作成したサイトは自動的にスマートフォン対応(レスポンシブデザイン)になります。STUDIOではPC版とスマホ版のレイアウトを個別に微調整できるため、より細やかな表示制御が可能です。Wixとペライチは基本的に自動変換ですが、いずれもプレビュー画面でスマホ表示を確認しながら編集できます。
途中でサービスを変更することはできますか?
サービス間でのデータ移行機能はないため、別のツールに乗り換える場合はサイトを作り直す必要があります。独自ドメインを使用していれば、ドメインのDNS設定を変更するだけでURLは維持できます。このため、最初のツール選びが重要です。まずは無料プランで試してから決めるのがおすすめです。

編集部の結論

大切なのは「高機能なツール」を選ぶことではなく、「自社の目的と運用体制に合ったツール」を選ぶことです。

デザインにこだわったコーポレートサイトを自社で制作・運用したいならSTUDIOがおすすめです。日本語フォントの豊富さとピクセル単位のデザイン自由度は、「安っぽくないサイトを自分たちで作りたい」という企業のニーズにぴったり応えてくれます。

Webサイトに加えてECサイト・予約機能・メルマガなど、ビジネスの成長に合わせて機能を拡張していきたいならWixが最適です。900以上のテンプレートとAI自動設計で、最初のサイト構築もスピーディーに進められます。

「まず1ページだけ、今すぐWebサイトを公開したい」という場合はペライチが最も手軽です。日本語サポートの手厚さと、ブロックを並べるだけの直感的な操作は、ITに不慣れな方にとって心強い味方になります。

迷ったら、まずは3つの無料プランをそれぞれ30分ずつ試してみるのがおすすめです。エディターの操作感は実際に触ってみないと分からない部分が大きいため、自分の手で確かめることが最良の判断材料になります。

まとめ:選び方の3つのポイント

  • デザイン品質+日本語フォント重視なら → STUDIO(ピクセル単位のデザイン自由度、コーポレートサイトに最適)
  • 多機能+拡張性重視なら → Wix(EC・予約・メルマガまでワンストップ、成長するビジネスに最適)
  • 手軽さ+日本語サポート重視なら → ペライチ(最短30分でLP公開、ITに不慣れな方に最適)

ノーコードWebサイト制作ツールの導入は、Web制作会社への外注費を大幅に削減できるだけでなく、テキスト修正や写真差し替えなどの日常的な更新を自社で即座に対応できるようになる、費用対効果の高い施策です。まずは無料プランで各ツールの操作感を確かめてみてはいかがでしょうか。「自社のWebサイトを自分たちの手で作り、育てていける」── その第一歩を踏み出すきっかけになれば幸いです。