書類にペンで記入するビジネスパーソン — 給与計算業務のイメージ
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「毎月Excelで勤怠データを集計して、手当を計算して、社会保険料を確認して…」── その作業、まだ続けていませんか?

結論から言います。 クラウド給与計算サービスを選ぶうえで最も重要なのは、「計算機能の精度」ではなく「自社の勤怠管理・会計ソフトとの連携性と、法改正への自動対応力」です。

所得税の源泉徴収、社会保険料の算定、住民税の特別徴収……。給与計算は単なる「足し算・引き算」ではなく、法律に基づいた複雑な計算の積み重ねです。さらに毎年のように変わる税率や保険料率に対応しなければならず、手作業での給与計算はミスと隣り合わせの業務です。

  • 毎月の給与計算にExcelを使い、手当や控除を手入力している
  • 社会保険料率の改定や税制改正のたびに計算式を修正している
  • 勤怠データを目で確認しながら、残業代を手計算している
  • 給与明細を紙で印刷し、封筒に入れて配布している
  • 年末調整の計算に毎年何日もかかっている

今回は日本の中小企業で導入実績の多い3つのクラウド給与計算サービス──マネーフォワードクラウド給与・freee人事労務・ジョブカン給与計算──を、実際の導入を想定した観点で比較します。

この記事で分かること
・マネーフォワードクラウド給与 / freee人事労務 / ジョブカン給与計算の「本質的な違い」── 向いている企業・向いていない企業
・給与計算の自動化 ── 勤怠データの取り込みから給与明細の配信までどこまで自動化できるのか
・社会保険料・税金の自動計算 ── 法改正への対応はどこまで自動化されているのか
・年末調整への対応 ── ペーパーレスでの年末調整処理の使い勝手
・会計ソフト・勤怠管理との連携 ── データの流れはどれだけスムーズか
「給与計算」と「人事労務管理」は別カテゴリです
両者は混同されがちですが、扱う業務が異なります。給与計算は、毎月の給与額の算出・社会保険料や税金の計算・給与明細の発行といった「お金の計算」が中心。一方、人事労務管理は、入退社手続き・従業員データベース・年末調整書類の収集・電子申請(e-Gov)など、従業員の情報や手続き全般を扱います。
本記事は給与計算ソフトの比較です。入退社手続きや従業員情報の一元管理など人事労務まわりのツールをお探しの方は、姉妹記事「SmartHR vs freee人事労務 vs ジョブカン労務HR 徹底比較」も併せてご覧ください(freee人事労務とジョブカンは両カテゴリにまたがる製品ラインナップを持っています)。

給与計算の基礎知識 ── なぜ今クラウド化が求められているのか

比較に入る前に、給与計算を取り巻く環境の変化を簡単に整理しておくのがポイントです。

社会保険料率の頻繁な改定 ── 健康保険料率は都道府県ごとに毎年改定され、厚生年金保険料率、雇用保険料率もそれぞれ見直しが行われます。クラウド給与計算サービスであれば、これらの料率改定が自動的にシステムに反映されるため、手動で計算式を修正する必要がありません。

給与のデジタル払い解禁 ── 2023年4月から、労働者の同意を前提に、給与をPayPayや楽天ペイなどの電子マネーで支払うことが可能になりました。今後対応するサービスが増えていくことが予想され、クラウド給与計算への移行が一層重要になっています。

クラウド給与計算なら法改正対応の負担が大幅に軽減されます
今回比較する3サービスはいずれも、所得税・住民税・社会保険料の計算を自動化し、法改正に合わせて料率テーブルを自動更新します。税制改正があった場合も、システム側で自動的に計算ロジックが更新されるため、担当者が手動で対応する必要はありません。

3サービスの基本比較 ── まず全体像を掴みましょう

項目マネーフォワードクラウド給与freee人事労務ジョブカン給与計算
運営会社株式会社マネーフォワード(日本)フリー株式会社(日本)株式会社DONUTS(日本)
初期費用なしなしなし
月額料金3,980円〜/月(年払い、スモールビジネスプラン)2,680円〜/月(年払い、スタータープラン)400円/名/月〜
無料プランなし(1ヶ月無料トライアル)なし(30日間無料トライアル)あり(従業員5名まで)
給与計算自動計算自動計算自動計算
賞与計算対応対応対応
年末調整対応対応対応(別サービス連携)
Web給与明細対応対応対応
特徴会計・経費・勤怠との統合労務手続きと一体運用ジョブカンシリーズ連携

マネーフォワードクラウド給与 ── バックオフィス統合の本命

マネーフォワードクラウド給与が選ばれる理由

マネーフォワードクラウド給与は、株式会社マネーフォワードが提供するクラウド給与計算サービスです。マネーフォワードクラウドシリーズ(会計・経費・勤怠・社会保険など)の1つとして設計されており、バックオフィス業務全体を1つのプラットフォームで統合できるのが最大の強みです。

マネーフォワードクラウド給与の強み:

  • マネーフォワードクラウドシリーズとの完全連携 ── 勤怠データの自動取り込み、会計への仕訳自動連携、経費精算との統合が可能
  • 社会保険料の自動計算 ── 標準報酬月額に基づく保険料を自動計算し、料率改定にも自動対応
  • Web給与明細 ── 従業員がスマホ・PCからいつでも給与明細を確認でき、紙の印刷・配布が不要に
  • 豊富な外部連携 ── KING OF TIME、ジョブカン勤怠管理など主要な勤怠管理サービスとAPI連携
  • 振込データの自動作成 ── 全銀フォーマットのFBデータを自動生成、銀行振込の手間を大幅に削減
マネーフォワードクラウド給与のデメリット(正直に書きます)
・マネーフォワードクラウド会計を使っていないと連携メリットが薄れる
・スモールビジネスプランは従業員数に制限あり(6名以上はビジネスプラン推奨)
・他社のクラウド給与と比べるとやや料金が高めの設定
・初期設定で従業員情報や給与体系の登録にやや時間がかかる
・複雑な手当体系を持つ企業では、設定の工数が増える場合がある

マネーフォワードクラウド給与が特に向いている企業

  • マネーフォワードクラウド会計をすでに利用している(連携メリットが最大化される)
  • 会計・経費・勤怠・給与をワンプラットフォームで統合管理したい
  • 社労士や税理士と同じクラウドでデータを共有したい
  • 振込データ(FBデータ)の自動作成で銀行振込を効率化したい
  • IPO準備など、内部統制を意識したバックオフィス体制を構築したい

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freee人事労務 ── 給与計算と労務管理を1つにまとめた万能選手

freee人事労務が選ばれる理由

freee人事労務は、freee株式会社が提供するクラウド人事労務管理サービスです。最大の特徴は給与計算・勤怠管理・労務手続き・年末調整を1つのサービスで完結できること。他のサービスでは給与計算と労務管理が別契約になることが多いなか、freee人事労務はこれらをすべてワンストップで提供しています。

freee人事労務の強み:

  • 給与計算+労務管理の一体型 ── 入退社手続き、社会保険の届出、年末調整まで追加契約なしで利用可能
  • freee会計との完全連携 ── 給与データの仕訳が自動作成され、勘定科目ごとの集計も自動化
  • 年末調整のペーパーレス化 ── 従業員がスマホで質問に答えるだけで控除申告書を自動作成
  • リーズナブルな価格設定 ── 月額2,680円〜で給与計算から労務管理まで利用可能
  • 勤怠管理の内蔵 ── 別途勤怠管理ソフトを契約しなくても基本的な勤怠管理が可能
freee人事労務のデメリット(正直に書きます)
・freee会計を使っていない場合、連携の恩恵が十分に得られない
・勤怠管理の機能は専門の勤怠管理ソフトと比べると限定的
・従業員数が増えると追加料金が発生し、50名以上ではコストが上がりやすい
・複数の事業所や複雑な給与体系を持つ企業にはやや対応力が不足する場合がある
・電話サポートは上位プランのみの提供

freee人事労務が特に向いている企業

  • 給与計算・労務手続き・年末調整を1つのサービスにまとめたい
  • freee会計をすでに利用している(仕訳の自動連携が実現する)
  • バックオフィス担当者が少なく、ツールの数を極力減らしたい
  • 勤怠管理も含めてオールインワンで運用したい
  • コストを抑えつつ、本格的な給与計算の自動化を始めたい

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ジョブカン給与計算 ── 1名400円から始められるシンプルな選択肢

ジョブカン給与計算が選ばれる理由

ジョブカン給与計算は、株式会社DONUTSが提供するクラウド給与計算サービスです。ジョブカンシリーズ(勤怠管理・労務HR・経費精算・採用管理・ワークフロー)の1つとして提供されており、必要な機能だけを選んで低コストで導入できる柔軟さが特徴です。

ジョブカン給与計算の強み:

  • 業界最安クラスの料金設定 ── 1名あたり月額400円〜、5名まで無料で利用可能
  • ジョブカン勤怠管理との連携 ── 勤怠データをワンクリックで取り込み、残業代の自動計算が可能
  • シンプルで使いやすいUI ── 給与計算に必要な機能に絞った分かりやすい画面設計
  • Web給与明細 ── 従業員がスマホから給与明細を確認でき、紙の印刷が不要
  • 社会保険料の自動計算 ── 標準報酬月額に基づく各種保険料を自動算出
ジョブカン給与計算のデメリット(正直に書きます)
・年末調整は別サービス「ジョブカン年末調整」の契約が必要
・労務手続き(入退社手続き・届出書類作成)は別サービス「ジョブカン労務HR」の契約が必要
・会計ソフトとのAPI連携は限定的(CSV出力で対応)
・大企業向けの複雑な給与体系への対応はやや弱い
・マネーフォワードやfreeeと比べるとサービスの知名度がやや低い

ジョブカン給与計算が特に向いている企業

  • とにかく低コストで給与計算のクラウド化を始めたい
  • ジョブカン勤怠管理をすでに利用している(勤怠データ連携のメリットが大きい)
  • まずは給与計算の自動化だけに絞って導入したい
  • 従業員5〜30名程度で、シンプルな給与体系の企業
  • 必要な機能だけを選んで段階的にクラウド化を進めたい

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料金比較 ── 従業員20名の企業で利用した場合のリアルなコスト

項目マネーフォワードクラウド給与freee人事労務ジョブカン給与計算
初期費用0円0円0円
月額料金(目安)5,980円〜(ビジネスプラン、年払い)4,480円(スタンダードプラン、年払い)+ 従業員課金8,000円(400円×20名)
含まれる機能給与計算・賞与計算・Web明細・年末調整給与計算・労務手続き・年末調整・勤怠給与計算・賞与計算・Web明細
年間コスト概算約72,000〜120,000円約80,000〜120,000円約96,000円
無料プランなし(1ヶ月トライアル)なし(30日間トライアル)5名まで無料
料金だけで比較すると見落としがちなポイントがあります。マネーフォワードクラウド給与は給与計算に特化した価格ですが、マネーフォワードクラウドの他サービス(会計・経費・勤怠など)もセットで利用する場合は、バンドルプランで割安になる場合があります。freee人事労務は給与計算に加えて労務手続き・年末調整・基本的な勤怠管理まで含んだ価格のため、トータルで見ると割安になるケースがあります。ジョブカン給与計算は単体では最も分かりやすい料金体系ですが、年末調整や労務管理を追加すると総額が上がるため注意が必要です。

勤怠データ連携を比較 ── 毎月の給与計算をどこまで自動化できるか

給与計算で最も手間がかかるのは、勤怠データの集計と残業代の計算です。3サービスの勤怠連携の対応力を比較します。

マネーフォワードクラウド給与の勤怠連携

マネーフォワードクラウド給与は、KING OF TIME、ジョブカン勤怠管理、HRMOS勤怠、タッチオンタイムなど主要な勤怠管理サービスとAPI連携が可能です。自社の勤怠管理システムを変えずに給与計算だけをクラウド化できるため、既存の業務フローへの影響が最小限で済みます。マネーフォワードクラウド勤怠を利用すれば、同一プラットフォーム内でのシームレスな連携が実現します。

freee人事労務の勤怠連携

freee人事労務は勤怠管理機能を内蔵しているため、別途勤怠管理ソフトを契約する必要がありません。出退勤の打刻から残業時間の集計、給与計算への反映までを1つのサービス内で完結できます。KING OF TIMEやジョブカン勤怠管理などの外部サービスとのCSV連携にも対応しているため、既に勤怠管理ソフトを導入済みの企業でも移行がスムーズです。

ジョブカン給与計算の勤怠連携

ジョブカン給与計算は、同シリーズのジョブカン勤怠管理とワンクリックで連携できます。ジョブカン勤怠管理で集計された出勤日数・残業時間・有給取得日数などのデータが自動的に給与計算に反映されるため、手入力の手間がゼロになります。ジョブカンシリーズを統一利用している企業にとっては、最もスムーズな勤怠連携が可能です。

勤怠連携は3サービスとも実用レベルに達しています
すでに利用している勤怠管理ソフトがある場合は、そのソフトとの連携実績があるサービスを選ぶのがポイントです。勤怠管理もこれから導入するなら、freee人事労務(内蔵)またはジョブカン勤怠管理+給与計算の組み合わせがコストパフォーマンスに優れています。マネーフォワードは外部連携の選択肢が最も多く、柔軟な組み合わせが可能です。

年末調整対応を比較 ── 年に一度の大仕事をどれだけ楽にできるか

マネーフォワードクラウド給与の年末調整

マネーフォワードクラウド給与は、年末調整機能を標準搭載しています。従業員がWebブラウザやスマホから必要事項を入力するだけで、各種控除申告書が自動作成されます。年間の給与データがそのまま反映されるため、源泉徴収票の作成から給与支払報告書の出力まで一気通貫で処理できるのが強みです。

freee人事労務の年末調整

freee人事労務の年末調整は、質問形式で従業員から情報を収集する仕組みです。「配偶者の収入はありますか?」「生命保険に加入していますか?」といった分かりやすい質問に答えていくだけで、複雑な控除計算をシステムが自動処理します。給与計算と統合されているため、過不足税額の精算から翌月の給与への反映まで手間がかかりません。

ジョブカン給与計算の年末調整

ジョブカン給与計算の場合、年末調整は**別サービス「ジョブカン年末調整」**として提供されています。追加契約が必要ですが、ジョブカン給与計算のデータを活用できるため、初期設定の手間は最小限です。従業員からの情報収集も質問形式に対応しており、回収状況の管理機能も備えています。

年末調整の対応範囲には差があります。マネーフォワードクラウド給与とfreee人事労務は年末調整機能が標準搭載されているのに対し、ジョブカン給与計算は別サービスの追加契約が必要です。年末調整の効率化も重視する場合は、この点を考慮してサービスを選ぶのがポイントです。

使い分けガイド ── あなたの会社に合うのはどれか

マネーフォワードクラウド給与を選ぶべきケース

「マネーフォワードクラウドでバックオフィス全体を統合し、経理・労務のデータを一元管理したい」企業に最適です。

会計・経費精算・勤怠管理・給与計算・社会保険手続きまで、バックオフィスのあらゆるデータがマネーフォワードクラウド上で一つに繋がります。税理士・社労士との連携も容易で、IPO準備中の企業にも選ばれています。

freee人事労務を選ぶべきケース

「給与計算・労務手続き・年末調整を1つのサービスにまとめ、ツールの数を最小限にしたい」企業に最適です。

給与計算から労務管理まで1つのサービスで完結でき、freee会計と組み合わせれば仕訳の自動作成も実現します。バックオフィス担当者が1〜2名の小規模企業にとって、最もバランスの良い選択肢です。

ジョブカン給与計算を選ぶべきケース

「まずは低コストで給与計算のクラウド化だけを始めたい」企業に最適です。

1名あたり月額400円という明確な料金体系で、5名まで無料のプランもあります。ジョブカン勤怠管理をすでに利用中の企業なら、勤怠データの連携もワンクリックで完了し、最もスムーズに導入できます。

導入を成功させるための3つのステップ

給与計算システムの移行で最も重要なのは、「現在の給与体系を正確にシステムに反映すること」と「移行前後で計算結果が一致することを確認すること」です。

ステップ1:現在の給与体系を整理する

まず、自社の給与項目(基本給・各種手当・控除項目)を一覧にまとめておくのがポイントです。特に、独自の手当(住宅手当、家族手当、役職手当など)がある場合は、計算ロジックも含めて整理しておくとスムーズです。

ステップ2:テスト計算で結果を照合する

システムを導入したら、過去1〜2ヶ月分の給与データを使ってテスト計算を行い、既存の計算結果と一致するかを確認するのが大切です。3サービスとも無料トライアルが用意されているため、本番切り替え前に十分な検証が可能です。

ステップ3:給与締日の翌月から本番切り替えする

テスト計算で問題がなければ、次の給与締日のタイミングで本番に切り替えるのが理想です。月の途中での切り替えは計算が複雑になるため、給与計算の区切りに合わせることをおすすめします。

移行時は「並行運用期間」を設けるのがおすすめです
いきなり既存のExcelや給与ソフトを捨ててクラウドに全面移行するのではなく、1〜2ヶ月は既存の方法とクラウドの両方で給与計算を行い、結果が一致することを確認してから完全移行するのが安全です。この期間に操作方法に慣れることもでき、本番での不安を大幅に解消できます。

よくある質問

従業員が5名以下の小規模企業でもクラウド給与計算を導入するメリットはありますか?
あります。社会保険料や所得税の計算を自動化できるだけでも、毎月の給与計算にかかる時間を大幅に短縮できます。特に法改正による料率変更への対応は、手作業では見落としリスクがあるため、少人数の企業こそクラウド化のメリットが大きいと言えます。ジョブカン給与計算なら5名まで無料で使えるため、コストをかけずに試すことが可能です。
既存の勤怠管理ソフトとの連携は可能ですか?
3サービスとも主要な勤怠管理ソフトとの連携に対応しています。マネーフォワードクラウド給与はAPI連携の対応サービスが最も多く、freee人事労務は勤怠管理機能を内蔵しているため別途ソフトが不要です。ジョブカン給与計算はジョブカン勤怠管理との連携が最もスムーズです。いずれもCSVによるデータ取り込みにも対応しているため、連携できない勤怠管理ソフトはほぼありません。
税理士や社労士にデータを共有できますか?
3サービスとも、税理士や社労士との連携に対応しています。マネーフォワードクラウド給与とfreee人事労務は、税理士・社労士用のアカウントを発行して直接システムにアクセスしてもらうことが可能です。ジョブカン給与計算もCSVでのデータ出力に対応しているため、顧問の専門家とのデータ共有に支障はありません。
途中で他のサービスに乗り換えることはできますか?
可能です。3サービスとも従業員情報や給与データをCSV形式でエクスポートする機能を備えています。ただし、移行時には過去の支給実績データの引き継ぎに手間がかかる場合があるため、年度の切り替わり(1月)に合わせて乗り換えるのがおすすめです。

編集部の結論

大切なのは「最も安いサービス」を選ぶことではなく、「自社の既存システムとの連携性と、バックオフィス全体の効率化を見据えたサービス」を選ぶことです。

バックオフィス全体をワンプラットフォームで統合管理したいならマネーフォワードクラウド給与が最有力です。会計・経費精算・勤怠管理との連携により、毎月のデータの流れがシームレスになり、月次決算までの業務効率が大幅に向上します。税理士や社労士との連携実績も豊富で、成長企業やIPO準備中の企業にも選ばれています。

給与計算から労務手続き、年末調整までを1つのサービスで完結させたいならfreee人事労務がおすすめです。ツールの数を最小限に抑えられるため、バックオフィス担当者が少ない小〜中規模企業にとって最もバランスの良い選択肢です。freee会計との組み合わせで、バックオフィス全体の効率が飛躍的に高まります。

コストを抑えつつ、まずは給与計算のクラウド化だけに絞って始めたいならジョブカン給与計算が最適です。1名400円〜の明確な料金体系と5名まで無料のプランで、導入リスクを最小限に抑えられます。ジョブカン勤怠管理との組み合わせで、勤怠集計から給与計算までの自動化がスムーズに実現します。

迷ったら、まず「自社でどの会計ソフトを使っているか」を起点に考えるのがおすすめです。マネーフォワードクラウド会計を使っているならマネーフォワードクラウド給与、freee会計を使っているならfreee人事労務を選ぶことで、データ連携のメリットが最大化されます。会計ソフトにこだわりがない場合は、コスト重視ならジョブカン給与計算、機能の幅重視ならfreee人事労務がおすすめです。

まとめ:選び方の3つのポイント

  • バックオフィス統合+外部連携の豊富さ重視なら → マネーフォワードクラウド給与(会計・経費・勤怠との統合)
  • 給与+労務+年末調整のオールインワン重視なら → freee人事労務(1サービスで完結)
  • 低コスト+段階的導入重視なら → ジョブカン給与計算(1名400円〜、5名まで無料)

クラウド給与計算サービスの導入は、毎月の給与計算にかかる時間を大幅に削減できるだけでなく、社会保険料や税金の計算ミスを防ぎ、法改正にも自動で対応できる安心感があります。まずは無料トライアルで実際の操作感を確かめてみてはいかがでしょうか。Excelでの給与計算からの脱却は、バックオフィス効率化の大きな一歩になるはずです。